うさぎが野菜だけ食べて牧草を食べないのはなぜ?飼い主さんの実際の声から考える食欲と牧草の関係
「牧草は残すのに、野菜だけはものすごい勢いで食べる」
「牧草は食べないのに、野菜を出すと急に元気になる」
そんなうさぎさんを見て、
「こんなに野菜を食べて大丈夫なの?」
「牧草を食べなくても平気?」
「うさぎの食欲不振なのに、野菜だけ食べるのはなぜ?」
と心配になったことはありませんか?
実際に、うさぎ畑にもこうした相談がたくさん届いています。
例えば、ある飼い主さんからは、
「病気により食欲が全くなく、生野菜少量のみしか口にしなくなりましたので、生の牧草等試させていただきたいです。」
という声が届きました。
また別の飼い主さんからは、
「治療は続けているのですが、食欲がなかなか戻らず、大好きな人参葉を求めて、産直市を巡ってもめったに見つからず。」
という相談もありました。
さらに、
「10歳のうさぎさんです。最近食欲が無かった為に病院に連れて行ったら腸にガスが溜まっていて現在投薬中です。食欲がないなか何とか食べてくれたのが生野菜で……」
という声もあります。
こうした実際の声を見ていると、うさぎさんの「食べる」を考えるとき、単純に
「野菜は多いからダメ」
と考えるだけでは、見えてこないものがあります。
大切なのは、
何を食べたかだけではなく、なぜそれを食べているのか。
そして、
牧草を食べないことと、食欲がないことを同じものとして考えないこと。
今回は、実際の飼い主さんの声を紹介しながら、うさぎさんの「野菜は食べるのに牧草を食べない」という状態について考えてみます。

「野菜は食べる。でも牧草は食べない」そんな子は珍しくありません
うさぎ畑には、牧草についてさまざまな相談が届きます。
例えば、
「チモシーは食べません。」
「うちの子はチモシーは食べないんです。オーツヘイだけで。」
「チモシーをあまり食べないのでオーツヘイを食べさせています。」
「干し草はあまり食べないので、野草や畑の無農薬の野菜をあげています。」
このように、「チモシーを食べない」といううさぎさんは決して珍しくありません。
しかも、牧草なら何でも食べないわけではありません。
チモシーは食べないけれどオーツヘイなら食べる。
チモシーは食べないけれどイタリアンライグラスなら食べる。
乾燥牧草は食べないけれど、生牧草なら食べる。
牧草はあまり食べないけれど、野菜やハーブは大好き。
そんなケースもあります。
実際にInstagramのコメントでも、
「チモシー食べないけどオーツヘイ食べる子多いですよね☺️」
という声がありました。
また、
「チモシー苦手で、他のイネ科牧草をメインにしてる子、多いと思います」
という飼い主さんの声もあります。
つまり、
「チモシーを食べない」ことと「牧草を食べられない」ことは、必ずしも同じではありません。
ここは、牧草選びを考えるうえで大切なポイントです。
「野菜しか食べない」状態になったら、どう考えればいい?
特に心配になるのが、
「牧草もペレットも食べない。でも野菜だけは食べる」
というケースです。
実際に、こんな声が届いています。
「来月8歳になるうちの子は……最近はペレットも水も飲まず、野菜しか食べないのですが、特にうさぎ畑さんのお野菜は新鮮なので気に入ってくれているので本当に助かりました。」
また、
「12歳過ぎてからペレットを食べなくなって、うさぎさん用の野菜を探してて……にんじんの葉っぱをすごく食べてくれて、今はにんじんの葉っぱとケールだけで毎日過ごしてます。」
という、シニアうさぎさんの声もあります。
こうした声を見ると、
「野菜を食べているから大丈夫」
とも、
「野菜だけだから危険」
とも、一言では判断できないことが分かります。
年齢や体調、歯の状態、これまでの食事、食べられるものなどによって、その子の状況は大きく違うからです。
「食欲不振なのに野菜だけ食べる」のはなぜ?
ここで、とても大切なことがあります。
「何かを食べている」ことと、「普段通りに食べている」ことは同じではありません。
例えば、いつもは牧草をたくさん食べている子が、突然牧草をほとんど食べなくなった。
でも、好きな野菜だけは食べる。
この場合、
「野菜を食べているから食欲はある」
と簡単に判断するのではなく、
「いつもの食事量と比べてどうなのか?」
を見ることが大切です。
実際に、
「9歳のネザーランドです。チモシーをあまり食べないのでオーツヘイを食べさせています。最近食べる量が減ってしまいうんちの量も減り小さいうんちが多いです。何か食欲が戻る牧草や野菜などありましたら教えてほしいです。」
という相談も届いています。
ここで重要なのは、「野菜を食べるかどうか」だけではありません。
食べる量が減ったこと。
そして、
うんちの量や大きさにも変化があること。
こうした変化を合わせて見る必要があります。
野菜を食べている姿は、飼い主さんにとって大きな安心になる
食欲が落ちたとき、好きな野菜だけでも食べてくれる。
それだけで、飼い主さんにとっては大きな安心になると思います。
ある飼い主さんからは、こんな声が届きました。
「10歳のうさぎさんです。最近食欲が無かった為に病院に連れて行ったら腸にガスが溜まっていて現在投薬中です。食欲がないなか何とか食べてくれたのが生野菜で……あげてみたら他の野菜より真っ先に食べてくれました。美味しそうに食べる姿に泣きそうになりました。」
この気持ちは、うさぎと暮らしている方ならきっと分かるのではないでしょうか。
「食べてくれた!」
それだけで嬉しい。
少しでも口にしてくれたことに、ほっとする。
うさぎさんの食欲を見守る飼い主さんにとって、「食べる」ということは、それほど大きな意味を持っています。
野菜を食べることが、別のものを食べるきっかけになることも
興味深い声もあります。
ある飼い主さんから、
「前回、うさぎ畑さんのお試しセットを食べてから、うちの太郎(ホーランドロップもうすぐ7歳)がとても活き活きとして、お野菜だけで無く、牧草もよく食べるようになりました。」
という声をいただきました。
これはとても興味深い変化です。
もちろん、すべてのうさぎさんに同じことが起こるわけではありません。
ただ、
「野菜を食べるようになったから牧草も食べるようになった」
という経験をされている飼い主さんがいることは、知っておいてもよいと思います。
「牧草を食べさせるために、野菜を完全にやめさせる」
という一方向の考え方ではなく、
その子が何なら食べてくれるのかを知ることから始める。
そんな考え方もできます。
「チモシーを食べない=牧草が嫌い」とは限らない
うさぎ畑では、これまで多くの「牧草を食べない」という相談を受けてきました。
その中で感じるのは、
牧草にも、それぞれ好みがある
ということです。
実際に、
「牧草は、いつも見向きもしませんがこちらのは硬い部分がなく少量ながらも食べています。」
というレビューがあります。
また、
「今まで牧草の食い付きが悪かった4ヶ月の子うさぎです。はじめはサンプルを注文させて頂き、凄く食べてくれたので本製品を注文させて頂きました。」
という声も。
さらに、
「ものすごく、食い付きがよく、あっと言う間に食べきってしまいました。今まであげていた牧草は、ほとんど食べてくれません。」
という声もありました。
つまり、
「牧草を食べない子」ではなく、「今までの牧草がその子の好みに合っていなかった」
という可能性もあります。
牧草を食べないときは「種類」を変えてみる
牧草といえばチモシー。
そう考える飼い主さんは多いと思います。
でも、イネ科の牧草だけでもさまざまな種類があります。
例えば、
- チモシー
- イタリアンライグラス
- オーツヘイ
- ウィートヘイ
- 大麦若葉
- スーダングラス
- バヒアグラス
- ローズグラス
などです。
実際にInstagramでも、
「イネ科の牧草はウサギさん用だけでも30種類以上もあるのですね」
という驚きの声がありました。
また、
「チモシーにこだわらず、いろいろな牧草食べてほしいですね☺️」
という声もあります。
チモシーを食べないからといって、
「うちの子は牧草が嫌い」
と決めつける必要はありません。
まずは、
「この子が食べてくれる牧草は何だろう?」
という視点で探してみることも大切です。
「食べたくない」のではなく「食べにくい」場合もある
もう一つ忘れてはいけないのが、うさぎさんの口の状態です。
実際に、こんな相談がありました。
「もうすぐ11歳になるネザー系がおります。元々グルメで偏食気味ではありましたが、ここ数年チモシーはほとんど食べなくなり……ここ一年くらい毎月奥歯のカットが必要になり、術後の度に食べる牧草の種類が変わります。」
この飼い主さんは、
「その時々の歯の具合によって、食べれるもの、食べにくいものがあるんだと思います」
と感じていました。
これはとても重要な視点です。
牧草を食べないとき、
「好き嫌い」だけで考えない。
「硬さはどうか?」
「茎が多すぎないか?」
「葉の部分は食べられるか?」
「口の中に違和感はないか?」
など、食べにくさについても考えてみる必要があります。
特に、以前は食べていた牧草を急に食べなくなった場合や、食べる量そのものが減った場合には、体調や口腔内の問題がないか、動物病院で相談することをおすすめします。
「野菜だけ食べる」ことより、見るべきこと
では、野菜だけを食べているうさぎさんを見たとき、何を確認すればよいのでしょうか。
私は、まず次のことを見てほしいと思っています。
① 何を食べている?
野菜だけなのか。
牧草も少し食べているのか。
ペレットは食べているのか。
生牧草なら食べるのか。
乾燥牧草なら食べるのか。
まずは「食べているもの」を確認します。
② 食べる量は普段と比べてどう?
「今日は野菜を食べた」だけではなく、
普段と比べて食べる量がどうなのか
を見てください。
③ うんちはいつも通り?
うんちの量、大きさ、形などにも変化がないか確認します。
実際に、
「食べる量が減ってしまいうんちの量も減り小さいうんちが多い」
という相談もありました。
④ 元気はある?
食事だけではなく、
- 動き方
- 姿勢
- 表情
- 水を飲む量
- 排泄
- 体重
など、普段との違いを全体で見てあげることが大切です。
「野菜を食べすぎ?」だけで焦らなくても大丈夫
野菜をものすごい勢いで食べる姿を見ると、
「こんなに食べて大丈夫?」
と心配になります。
でも、
野菜をたくさん食べたという一点だけで、すぐに問題だと決めつける必要はありません。
大切なのは、
何を食べたのか。
どれくらい食べたのか。
牧草はどうなのか。
うんちはどうなのか。
普段と比べて変化があるのか。
という全体を見ることです。
そして、野菜を食べていても、牧草を急に食べなくなった、食事量そのものが減った、うんちが少なくなった、元気がないなどの変化がある場合には、
「野菜を食べているから大丈夫」
と決めつけないでください。
実際の飼い主さんの声から見えてくること
今回、うさぎ畑に届いた飼い主さんの声を改めて見てみると、とても興味深いことが分かります。
ある子はチモシーを食べないけれど、オーツヘイなら食べる。
ある子は乾燥牧草を食べないけれど、生牧草なら食べる。
ある子は牧草をあまり食べないけれど、野菜なら食べる。
ある子は食欲が落ちたとき、生野菜をきっかけに何とか食べてくれた。
ある子は新しい牧草に出会ったことで、以前より牧草を食べるようになった。
そして、歯の状態によって食べられる牧草が変わる子もいます。
つまり、
「うさぎはみんな同じ」ではありません。
同じチモシーでも、食べる子と食べない子がいます。
同じ野菜でも、好きな子と嫌いな子がいます。
同じうさぎさんでも、年齢や体調によって食べられるものが変わることもあります。
だからこそ、
「何を食べさせれば正解なのか?」
だけではなく、
「この子は今、何なら食べられるのか?」
という視点を持ってみてください。
うさぎ畑が大切にしている「食べる力」
うさぎ畑は、高知県・仁淀川のそばで、うさぎさんのための野菜や牧草を育てている農家です。
これまでたくさんの飼い主さんから、
「牧草を食べてくれない」
「チモシーを食べなくなった」
「食欲が落ちて心配」
「この子が食べてくれる牧草を探したい」
という声をいただいてきました。
だから、うさぎ畑ではチモシーだけにこだわらず、イタリアンライグラスやオーツヘイなど、さまざまな牧草を育てています。
野菜やハーブも、できるだけいろいろな種類を育てています。
それは、
「どの子にも同じものを食べてもらう」ためではありません。
一羽一羽、好みの違ううさぎさんに、
「この子が食べてくれるもの」
を見つけてもらいたいからです。
実際にGoogle口コミでも、
「家では食べなかった野菜や牧草も、こちらのなら食べるものもあります。」
という嬉しい声をいただいています。
また、
「牧草嫌いだったのがうさぎ畑さんの牧草、主にイタライを食べてくれて復活しました。主食としても食べれない時にもうさぎ畑さんの生野菜や生牧草でも沢山救われて参りました。」
という声も届いています。
こうした声が、私たちが牧草や野菜を育て続ける理由の一つになっています。
牧草を食べないとき、「食べられるもの」を探すことから始めよう
牧草を食べてくれないと、
「どうしたらチモシーを食べてくれるんだろう」
と悩んでしまいますよね。
でも、そんなときこそ、
チモシーだけに答えを求めなくてもいい
と私は思っています。
チモシーがダメなら、別のイネ科牧草。
乾燥牧草がダメなら、生牧草。
硬い牧草がダメなら、別の硬さや葉の多い牧草。
そして、食べられるものを一つずつ探していく。
「うちの子は牧草を食べない」
ではなく、
「うちの子が食べてくれる牧草は、まだ見つかっていないのかもしれない」
そんなふうに考えてみてください。
まとめ|野菜だけ食べるうさぎさんを、食事全体で見てあげよう
「野菜はものすごく食べるのに、牧草は残す」
そんな姿を見ると、
「野菜をあげすぎなのかな?」
と心配になります。
でも、大切なのは野菜の量だけではありません。
何を食べているのか。
どれくらい食べているのか。
牧草は食べているのか。
うんちはいつも通りなのか。
普段と比べて何か変化はないか。
これらをまとめて見てあげることが大切です。
そして、牧草を食べない場合は、
「チモシーを食べさせなければ」
と焦るのではなく、
「この子が食べられる牧草は何だろう?」
という視点で、いろいろな種類を試してみるのも一つの方法です。
実際に、うさぎ畑に届く飼い主さんの声からも、
「チモシーは食べないけれどオーツヘイは食べる」
「牧草は食べなかったけれど、うさぎ畑の牧草なら食べた」
「食欲が落ちたとき、生野菜なら食べてくれた」
「野菜だけでなく牧草も食べるようになった」
など、うさぎさんによって本当にさまざまなケースがあることが分かります。
だからこそ、
「うちの子は何なら食べてくれるのか?」
を探してあげてください。
うさぎさんにとって、
食べる力=生きる力。
毎日の小さな変化を見つめながら、その子に合った「食べる」を一緒に探していきましょう。
YouTubeショートでも紹介しています
今回の記事のテーマは、YouTubeショートでも紹介しています。
「こんなに食べて、大丈夫なの?」
牧草は残すのに、野菜だけはものすごい勢いで食べる。
そんなうさぎさんの姿を動画でご紹介しています。
ぜひ、こちらもご覧ください。
【YouTubeショート】
https://www.youtube.com/shorts/WLdmjx_NlW4
うさぎ畑では牧草サンプルを無料でお届けしています
「うちの子はチモシーを食べない」
「どんな牧草なら食べるのか分からない」
「いきなり大袋を買って食べなかったら困る」
そんな飼い主さんのために、うさぎ畑では牧草サンプルをご用意しています。
牧草は、同じ種類でも、香り・葉の多さ・茎の硬さなどによって、うさぎさんの反応が変わることがあります。
「チモシーを食べないから、牧草そのものが嫌い」
と決めつける前に、いろいろな牧草を試してみてください。

※この記事は、うさぎ畑に寄せられた飼い主さんの実際の声を参考に、牧草や野菜の食べ方について考えたものです。個々のうさぎさんの体調や必要な食事内容は異なります。食欲の急激な低下、排便の減少・停止、元気がない、痛そうにしているなどの異変がある場合は、食事だけで様子を見ず、早めに動物病院へ相談してください。

