うさぎさんが高齢になり、牧草やペレットを食べなくなりました~高齢うさぎさんの食欲低下の理由とチモシーが食べられない時の実際の対処法~

「最近、うちの子が牧草を食べない…」
「高齢になってから、チモシーを残す日が増えた」

そんなお悩みが急に増えるのが、うさぎさんのシニア期です。
うさぎは7歳頃から高齢とされますが、年齢を重ねると体の変化がゆっくりと進み、今まで普通に食べられていた牧草やペレットが食べづらくなることがあります。

もちろん、年を取ってもモリモリ牧草を食べてくれるうさぎさんもいます。
ですが、多くの子が何らかの「食欲の変化」を経験し、その背景にはいくつもの理由があります。

この記事では、高齢うさぎさんの食欲低下の理由と、チモシーが食べられない時の実際の対処法を、飼い主さんの気持ちに寄り添いながらまとめました。
同じ悩みを抱える飼い主さんが、少しでも安心してケアができるようにお伝えします。

高齢のうさぎさんの食欲が減る理由

うさぎさんが年齢を重ねると、徐々に以下の変化が起きてきます。

● 活動量が減り、若い頃ほどお腹がすかない

高齢期になると、日中のほとんどを休息にあてる子も多く、若い頃のように走り回る時間が大幅に減ります。
運動量が減ると消費エネルギーも減り、そもそも空腹を感じにくくなるため、牧草やペレットを食べる量が自然と少なくなります。

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● 息が上がりやすく、疲れてすぐ休む

少し走っただけで呼吸が早くなるのは、高齢のサインでもあります。
疲れやすいと行動範囲も狭くなり、ケージ内でじっとして過ごす時間が増え、食欲づけが難しくなります。

● 基礎代謝の低下

シニアうさぎは消化・代謝機能がゆっくりになります。
若い頃ほどカロリーを必要としなくなるため、少量の食事でも足りてしまい、空腹を強く感じないことがあります。

● 胃腸の動きがゆっくりになる

うさぎさんは腸が動くことで食欲が湧きます。
しかし高齢になると、消化管の働きが緩やかになり、“お腹がすいて食べる”というサイクルが弱くなることがあります。

● 口やあごの筋力の衰え

年齢とともに歯の状態や咀嚼力にも変化が出やすく、
・硬い牧草が噛みにくい
・茎を噛み切れない
というトラブルも増え、結果として食べたい気持ちより“噛みにくさ”が勝ってしまうことがあります。

食欲のない高齢うさぎさんには「やわらかいチモシー」を

「牧草を食べない=もう食べられない」と思いがちですが、
実は “硬さ” が原因で食べにくくなっているだけ の場合もあります。

そんな時は、まずは やわらかいチモシー を選んでみましょう。

● やわらかいチモシーとは?

・葉の割合が多い
・硬い茎が少ない
・若い時期に刈り取った “早刈り” のもの

こうしたチモシーは、ふんわり軽く、シニアでも口に運びやすいのが特徴です。

● 香りの良さは食欲スイッチに

高齢うさぎさんは視力より「香り」で食べ物を認識することが多く、
香ばしく青々しい香りは、食欲を刺激しやすくなります。
やわらかさだけでなく、香りの強さも食べてもらう大事なポイントです。


チモシーも食べられない高齢うさぎさんには?

「どんなチモシーを変えても食べない…」
「牧草を見るだけでそっぽを向いてしまう」

そんな時は、焦らなくて大丈夫です。
長年うさぎさんを見ていると、シニア期には誰にでも起こり得る自然な変化だと分かっています。

● 生野菜という選択肢

チモシーが難しい時期には、新鮮な生野菜を取り入れる方法があります。

生野菜は
・水分が多く口当たりが良い
・香りが強く食欲を刺激しやすい
・しっかり噛まなくても飲み込みやすい
というメリットがあります。

● 香りの好みはうさぎさん次第

うさぎさんは香味野菜が大好きな子もいれば、苦手な子もいます。
パセリ系・ハーブ系が好きな子もいれば、葉もの野菜しか食べない子もいます。

そのため、
「いろんな野菜を試して、うちの子が食べたいものを見つけてあげる」
という姿勢がとても大切になります。

● 食いつきチェックのポイント

・まずは少量から
・初めての野菜は安全を確認
・香りの強いものから順に試す
・よく食べたものをメモしておく

高齢期は食べられる種類が減っていくこともあります。
その中で「これなら食べられる」というものを一つ見つけられるだけで、うさぎさんの生活の質が大きく変わります。


高齢うさぎさんと暮らす飼い主さんへ

シニアうさぎの食欲低下は、飼い主さんにとって不安が大きいものです。
今まで当たり前に食べていた牧草を急に残すようになると、
「どこか悪いの?」
「病気なの?」
と心配になりますよね。

でも、食欲の変化には必ず理由があります。
そしてその理由の多くは、年齢による自然な変化です。

大切なのは、
「うちの子は何が食べやすいのかな?」
「どんな形なら食べられるかな?」
と、今の状態に合わせて寄り添ってあげること。

チモシーの硬さを変える、生野菜を試す、食べやすい形状を探す――
その一つひとつが、うさぎさんの“今の体”に合わせた優しいケアになります。

高齢期のうさぎさんは、
少しの工夫と、飼い主さんの観察が一番の支えになります。


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