牧草の粗繊維と総繊維はどう違うのですか?

Q.うさぎさんの牧草を選ぶ時、牧草成分に粗繊維と表記しているものと、総繊維と表示しているものがあります。どのような違いがあるのでしょうか?

A.粗繊維と総繊維。どちらも食物繊維を示す成分だということはなんとなくお分かりになるかと思います。

食物繊維とは、植物細胞壁成分のことです。細胞を覆っている厚く強固な層で、細胞を保護する目的があります。

その細胞壁を構成する成分、代表的なものはセルロースと呼ばれるものですが、それらを食物繊維と呼びます。

では粗繊維と総繊維はどう違うのでしょう。

粗繊維とは、リグニン(アルカリ溶性)の難溶成分とセルロースを足したものです。

総繊維とは、リグニン(アルカリ溶性)の難溶成分と易溶成分を足して、それにセルロースとヘミセルロースを加えたものになります。

ということは、粗繊維より総繊維の方が構成する物質の種類が多いということですね。難しいお話になりましたが、うさぎさんのために少しずつ勉強していきましょう!