うさぎ牧草の粗繊維とは?

粗繊維は、そせんいと読みます。あらせんいと書きますが、そせんいと読むんですね。

粗繊維を含む食物繊維は、動物の消化酵素では分解されない難消化性成分を指します。食物繊維には、以下の2種類の食物繊維があります。一つは、水溶性食物繊維で、もう一つは不溶性食物繊維です。

水溶性食物繊維とは、水に溶けるタイプの食物繊維です。水溶性食物繊維は、腸内細菌の発酵のエサになりやすく、発酵の過程を経て、体内で有用な物質へと変化します。水に溶けやすいことと、消化されやすいことは別のことです。

対して、不溶性食物繊維は水に溶けない食物繊維のことです。水に溶けませんが、水分を吸って膨張する性質を持っています。膨張した不溶性食物繊維は、糞便のもとになりますので、排泄を促進する役割があります。

さて、定量法という測定の方法では、酸とアルカリで煮沸して残ったものを不溶性食物繊維として、粗繊維と捉えています。もうお分かりかもしれませんが、うさぎさんの腸内活性化に益する働きは、水溶性食物繊維の発酵過程だと思います。つまり、粗繊維には水溶性食物繊維が含まれていないことになるのです。

ですので、牧草の商品の粗繊維の表記では、うさぎさんに役立つ食物繊維の一部のみしか表示できないと考えた方がよいかもしれません。難しいお話かもしれませんが、今後もできるだけ分かりやすくうさぎ牧草の食物繊維についてお伝えしていきます。