【初心者向け】うさぎにチモシー(牧草)はどれを選ぶ?1番刈り・2番刈りの違いや年齢別の選び方
うさぎをお迎えすると、必ず直面するのが「牧草選び」の悩みです。
ペットショップやネット通販をのぞくと、「チモシー1番刈り」「2番刈り」「3番刈り」「シングルプレス」「ダブルプレス」など、さまざまな種類の牧草が並んでいます。

「どれを選べばいいの?」「うちの子には何が合うの?」と迷ってしまった経験がある飼い主さんも多いのではないでしょうか。
実は、うさぎの健康を守るために牧草はとても重要です。

お腹の調子や歯の健康、さらには長生きにも直結するからです。
この記事では、チモシーの役割、種類の違い、年齢や体調ごとの選び方を、初心者の方でもわかりやすく解説します。
目次
うさぎにとってチモシー(牧草)が欠かせない理由
お腹を健康に保つ
うさぎは草食動物で、胃腸は常に動き続けていないと健康を維持できません。
チモシーに豊富に含まれる「粗繊維」は腸を刺激し、胃腸の動きを助けます。

これが不足すると「胃腸うっ滞」と呼ばれる危険な状態になり、命に関わることも。
繊維が多いチモシーをたっぷり食べることで、腸の中の流れがスムーズになり、健康なお通じにもつながります。
歯を自然に削る
うさぎの歯は一生伸び続けるため、適度に削れていないと「不正咬合」という噛み合わせの異常を起こします。

チモシーは硬くて噛みごたえがあるため、しっかり咀嚼することで歯を自然に削り、トラブルを防いでくれます。
チモシーと牧草の違いとは?
「牧草」とは家畜の飼料として栽培される草の総称です。大きく「イネ科」と「マメ科」に分かれます。
その中で、チモシーはイネ科の代表的な牧草であり、世界中で飼育動物の主食として利用されています。

日本のうさぎ用牧草としても定番で、アメリカやカナダなど海外からの輸入に加え、北海道でも生産されています。
つまり「牧草=チモシー」と思われることも多いのですが、実際には牧草の種類はもっと幅広いのです。
チモシーの種類と特徴
刈り取り時期の違い
1番刈り
春から初夏にかけて初めて収穫されたもの。茎が太く硬めで繊維が豊富。栄養バランスも良く、うさぎの主食に最適。

↑ アメリカ産チモシー1番刈りシングルプレスの写真。茎が多いのが画像でもよくわかり、色も全体的に白っぽい。

↑ 開封したアメリカ産チモシー1番刈りシングルプレス。茎の荒々しさが見て取れます。

↑ アメリカ産チモシー1番刈りダブルプレス。シングルプレスと比べると、プレスが効いているのか、茎がつぶれているものが多い。

↑ 開封した後のアメリカ産チモシー1番刈りダブルプレス。取り出す時も感じたが、茎がつぶされて平たくなっているものが多い。つぶされても繊維質の量は変わらないので、うさぎさんは食べやすそう。
2番刈り
夏から秋にかけて2回目に収穫されたもの。茎や葉が柔らかく、食べやすさが特徴。嗜好性が高いが、1番刈りに比べて繊維は少なめ。

↑ アメリカ産チモシー2番刈りシングルプレス。1番刈りに比べると、見た目にも茎は少なく、葉の部分の割合が多いです。茎が少ない分、柔らそうに見えます。

↑ 開封したアメリカ産チモシー2番刈りシングルプレス。開封するときの手触りがふわっとした感触です。茎が少ない分、量のかさが多く見えます。

↑ アメリカ産チモシー2番刈りダブルプレス。しっかりプレスしているだけあって、包装袋の中でもコンパクトにまとまって見えます。

↑ 開封したアメリカ産チモシー2番刈りダブルプレス。葉っぱの割合が多めで、プレスが効いているので、葉の形が崩れ気味に見えます。
3番刈り
秋以降に収穫されたもの。さらに柔らかく、香りが強いので食欲をそそる。高齢うさぎや偏食の子に向いているが、繊維は少ない。

↑ アメリカ産チモシー3番刈りシングルプレス。2番よりもさらに葉が多い印象。手で持った感覚もふわっとしている。

↑ 開封したアメリカ産チモシー3番刈りシングルプレス。見た目にも葉っぱが多く、葉もうすいので、まるくまとまっている。
プレス方法の違い
シングルプレス
畑で圧縮された状態。茎が長く残り、見た目も自然。噛みごたえがしっかりしている。
ダブルプレス
輸送効率を高めるために二度圧縮されたもの。茎がつぶれて柔らかく、食べやすい。
チモシー以外の牧草
うさぎによってはチモシーを好まない子もいます。
そんなときは、他のイネ科牧草を試してみるのもおすすめです。
イネ科牧草
オーツヘイ(エンバク)
香ばしくて食べやすい。嗜好性が高い。

イタリアンライグラス
柔らかく香りが良い。若いうさぎや高齢うさぎ向き。

オーチャードグラス
葉が細長く食べやすい。アレルギーが出にくいとも言われる。
スーダングラス
繊維が豊富で低カロリー。ダイエット中の子に。

特殊な牧草:アルファルファ(マメ科)
アルファルファは高タンパク・高カルシウムで栄養価が非常に高い牧草です。
子うさぎや妊娠・授乳期のうさぎ、痩せている高齢うさぎには有効です。
ただし、成うさぎが常用すると肥満や尿石のリスクがあるため注意が必要です。
年齢・体調別のチモシー(牧草)の選び方
子うさぎ(〜6か月)

低カロリーのチモシーをベースに、栄養価の高いアルファルファを補助的に。
成長期に必要なタンパク質とカルシウムをしっかり補給できる。
成うさぎ(7か月〜5歳)

チモシー1番刈りを中心にする。
食物繊維をたっぷり摂ることで胃腸と歯を守る。
偏食がある場合は、2番刈りや他のイネ科牧草をブレンドする。
高齢うさぎ(6歳〜)

噛む力や胃腸が弱ってくるので、柔らかい2番刈りや3番刈りを混ぜる。
痩せている場合は、少量のアルファルファを追加。
病気や体調不良のうさぎ
胃腸や歯に問題があると硬い牧草を避ける傾向がある。
柔らかめの牧草や生牧草を与えると食べやすい。
痩せている場合はアルファルファで栄養補給。
牧草はどれくらい与えればいい?
答えはシンプルで「好きなだけ食べられるように常に置いておく」ことです。
うさぎは一度にたくさん食べるのではなく、少しずつ長時間かけて食べます。
与え方のコツ
ケージの中に常に新鮮な牧草を置く。
食べ残しや汚れた牧草は取り除く。
開封後は1〜2ヶ月以内に食べきれる量を購入し、湿気を避けて保存する。
チモシーを食べないときの工夫
体調不良の可能性をチェック
急に食べなくなった場合は、胃腸や歯のトラブルが疑われます。

早めにうさぎに詳しい獣医師に相談を。
食の好みを見極める
刈り取り時期(1番・2番・3番)を変えてみる。
シングルプレスとダブルプレスを試す。
チモシー以外のイネ科牧草を与えてみる。
ちょっとした工夫
電子レンジで数秒温めて香りを強くする。
生牧草を試す。
キューブ状の牧草や牧草入りペレットで「慣れ」をつける。
まとめ
チモシーは、うさぎの「胃腸」と「歯」を守るために欠かせない主食です。
基本は チモシー1番刈りをベースに、うさぎの好みや年齢、体調に合わせて 2番刈り・3番刈り・他のイネ科牧草・アルファルファ をうまく組み合わせましょう。
大切なのは「うちの子が一番よく食べる牧草」を見つけること。
飼い主さんの工夫次第で、うさぎさんの食欲も健康も大きく変わります。
毎日元気に牧草を食べる姿こそが、長生きの秘訣です。
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