開封後に茶色に変色したチモシー牧草をうさぎさんに与えても大丈夫でしょうか?

Q.色が変わった(茶色く変色した)うさぎ牧草を与えても構いませんか?

A.うさぎ牧草を袋から開封すると、少しずつ湿気を吸収し、緑色から茶色に変化していきます。未開封の状態のパリッとした感触が失われ、しなっとした触り具合になります。これは、うさぎ牧草の付着した湿気(水分)が酵素の働きにより酸化の進行を起こすためです。逆に言えば、未開封のうさぎ牧草だと湿気がほとんどつかないので、緑色のまま長期間保存できます。

また、この変化は湿度の高い蒸し暑い季節ほど急激に進行します。暑い夏に取り扱ううさぎ牧草は特に注意が必要です。ただ、うさぎさんは一日中エアコンの効いた室内にいる場合が多いと思います。エアコンの効いた部屋は湿度が抑えられているので、開封後の牧草の保存性も若干良くなります。

茶色に変化した牧草は香りも失われ、うさぎさんの食いつきも低下します。その牧草をうさぎさんに与えても問題はありませんが、うさぎさんは牧草の香りの変化に敏感ですので、与えても食いつかない場合は、香りの高い牧草に少しだけ混ぜて与えてみるのもよいと思います。牧草から酸っぱいような匂いがする場合は、腐敗している可能性があるので、うさぎさんに与えない方が無難です。

このように、開封したうさぎ牧草の保管には一定の注意が必要です。開封した後のうさぎ牧草は開けた直後の状態が長持ちしないと認識していただき、早めに使い切っていただくことをおすすめします。