うさぎさんに牧草を食べる習慣を作るには?牧草を食べない子への向き合い方

「うちの子、牧草をあまり食べてくれません」

うさぎ畑には、毎日のようにこんなお悩みが届きます。

「ペレットは喜んで食べるのに、牧草は残してしまう」

「小さい頃からチモシーを食べてくれない」

「今まで食べていた牧草を、急に食べなくなった」

「いろいろな牧草を試したけれど、どれも食べてくれない」

うさぎさんと暮らしていると、一度は「どうしたら牧草を食べてくれるんだろう」と悩んだことがあるのではないでしょうか。

うさぎさんにとって牧草は、毎日の食事の中で大切な存在です。

だからこそ、「食べてほしい」と思う飼い主さんの気持ちは、とてもよく分かります。

今回は、うさぎ畑に実際に届いた飼い主さんの声も紹介しながら、うさぎさんに牧草を食べる習慣を作るためにできることについてお話しします。

高齢うさぎが牧草食べる

牧草を食べるうさぎさんと、食べないうさぎさんの違い

牧草を食べ慣れているうさぎさんは、毎日の生活の中に「牧草を食べる時間」があります。

私はこれを「牧草時間」と呼んでいます。

例えば、

朝起きて牧草を食べる。

お昼に少し牧草を食べる。

夜、飼い主さんが寝る前に牧草を食べる。

このように、一日の中で何度も牧草を口にする習慣ができています。

一方で、牧草をあまり食べないうさぎさんの場合、

「お腹が空いたらペレット」

「おやつをもらったら食べる」

という生活になっていることがあります。

すると、うさぎさんにとって牧草は「いつも食べるもの」ではなくなってしまいます。

もちろん、牧草を食べない理由はそれだけではありません。

牧草の硬さ、香り、長さ、太さ、好み、年齢、歯の状態、体調など、さまざまな原因が考えられます。

特に、急に牧草を食べなくなった場合には、「好き嫌い」と決めつけないことが大切です。

「チモシーを食べない=牧草が嫌い」とは限りません

うさぎ畑に届く声の中でも、とても多いのが、

「チモシーを食べません」

というご相談です。

ところが、お話を聞いてみると、

「オーツヘイなら食べる」

「イタリアンライグラスなら食べる」

「柔らかい牧草なら食べる」

「生牧草なら食べる」

というケースがあります。

つまり、

チモシーを食べないことと、牧草そのものを食べないことは、同じではありません。

実際に、

「チモシーはほとんど食べなかったけれど、うさぎ畑のイタリアンライグラスは食べてくれました」

という声や、

「今まで牧草を食べなかった子が、ウィートヘイを毎日食べるようになりました」

という声も届いています。

また、

「チモシーよりオーツヘイの食いつきが良い」

といううさぎさんも少なくありません。

うさぎさんにも、それぞれ好みがあります。

人間でも、同じ「野菜」でも好きなものと苦手なものがあるように、うさぎさんも牧草なら何でも同じように食べるわけではありません。

だからこそ、チモシーを食べないからといって、

「この子は牧草嫌いなんだ」

と決めつけなくてもいいのです。

まずは「食べてくれる牧草」を探してみる

牧草を食べる習慣を作るとき、私が大切だと思っているのが、

まず、食べてくれる牧草を見つけることです。

例えば、

・チモシーは食べないけれどオーツヘイは食べる
・一番刈りは食べないけれど二番刈りなら食べる
・硬い牧草は残すけれど柔らかい牧草なら食べる
・乾燥牧草は食べないけれど生牧草なら食べる
・イタリアンライグラスなら食べる

ということがあります。

実際にうさぎ畑へ届いた声の中には、

「8年間なかなか牧草を食べてくれなかったけれど、イタリアンライグラスを試してみた」

という方もいました。

また、

「全く牧草を食べない子だったのですが、試供品を頼んだらすぐ食べてくれました」

という嬉しい声もあります。

大切なのは、

「チモシーを食べさせる」ことだけを目標にしないこと。

まずは「この子が食べてくれる牧草は何だろう?」と考えてみることです。

牧草を食べる習慣を作る「牧草時間」

食べてくれる牧草が見つかったら、次に意識したいのが「牧草時間」です。

牧草時間とは、一日の中で牧草を食べることに集中できる時間のこと。

例えば、ペレットやおやつを与える時間とは別に、牧草を食べる時間を作ります。

牧草を食べる習慣がない子の場合、最初から長時間「牧草だけ」にする必要はありません。

まずは短い時間から始めて、

「牧草を食べる時間がある」

という生活リズムを作っていきます。

そして、牧草を食べたら、

「食べたね」

と飼い主さんが見守ってあげる。

この積み重ねが大切です。

ただし、これは元気で食欲があり、普段から食事ができているうさぎさんの習慣づくりとして考えてください。

体調を崩している子や、急に食べなくなった子、歯の痛みが疑われる子に「牧草だけにして我慢させる」のはおすすめできません。

「牧草を食べないからペレットを減らす」は慎重に

牧草を食べないと、

「ペレットを減らせば牧草を食べるのでは?」

と考える飼い主さんもいると思います。

確かに、食事全体のバランスを見直すことは大切です。

しかし、うさぎさんがすでに食欲を落としている場合や、体重が減っている場合、病気や歯の問題を抱えている場合などは、自己判断で食事量を大きく変更するのは避けたほうが安心です。

うさぎ畑にも、

「牧草を食べないけれど、ペレットは食べる」

という相談がたくさん届きます。

中には、歯の治療を受けている子や、シニアのうさぎさんもいます。

牧草を食べない背景には、単なる好みだけではなく、歯の痛みや口の中の問題、体調不良などが隠れている場合があります。

「今まで食べていたのに、急に牧草を食べなくなった」

という場合は、まず体調面を確認してあげてください。

シニアうさぎは「硬さ」にも注目

年齢を重ねると、今まで普通に食べていた牧草を食べにくそうにすることがあります。

実際にうさぎ畑へ届いた声でも、

「10歳を超えてから牧草を食べる量が減った」

「硬い部分を残すようになった」

「奥歯の治療後に食べられる牧草が変わった」

というお悩みがありました。

特に不正咬合などで歯の治療をしているうさぎさんの場合、

「牧草を食べないから歯が悪い」

「牧草を食べれば歯が治る」

と単純に考えることはできません。

歯の状態によっては、硬い牧草を食べること自体が負担になる場合もあります。

だからこそ、

「うちの子はどの硬さなら食べやすいのか?」

を観察してあげることが大切です。

うさぎ畑にも、

「不正咬合でチモシーを食べてくれなかったけれど、乾燥イタライなら食べてくれた」

「柔らかそうな牧草を試したら、少し食べてくれた」

という声が届いています。

牧草選びは「一番刈りが正解」「硬い牧草が正解」と決めつけるのではなく、その子が無理なく食べられるものを探すことも大切です。

牧草は「混ぜる」ことから始めてもいい

いきなり今までの牧草を全部変えるのではなく、

今食べている牧草に、少しだけ別の牧草を混ぜる

という方法もあります。

例えば、

チモシー+イタリアンライグラス

チモシー+オーツヘイ

いつもの牧草+新しい牧草

というように、少量から試します。

うさぎ畑のお客様からも、

「イタライをチモシーに混ぜています」

「何種類かの牧草を混ぜています」

「一番刈りに別の牧草を混ぜたら食べるようになりました」

という声があります。

新しい牧草を食べてくれたからといって、すぐに全部を新しい牧草へ変える必要はありません。

まずは、

「この牧草も食べられる」

という選択肢を増やしていく。

それだけでも大きな一歩です。

「食べてくれた!」を大切にする

牧草を食べない子と暮らしていると、

「もっと食べて!」

「どうして食べないの?」

と、つい焦ってしまいます。

でも、最初はほんの少しでもいいのです。

一口食べた。

一本食べた。

昨日より少し多く食べた。

そんな小さな変化を見つけてあげてください。

実際に、

「今まで全く食べなかったのに、一本ですが自分から食べてくれました」

という声もありました。

また、

「サンプルを試したら食べてくれた」

「前回少し食べてくれたので、今回注文しました」

という声もあります。

飼い主さんにとっては「たった少し」に見えるかもしれません。

でも、牧草を食べなかったうさぎさんが自分から口をつけたなら、それは大きな一歩です。

牧草時間は「我慢させる時間」ではありません

ここは、とても大切なところです。

牧草時間というと、

「牧草しかないから、仕方なく食べさせる時間」

と思われるかもしれません。

でも、私はそうではないと思っています。

牧草時間は、

うさぎさんが牧草に向き合うきっかけを作る時間。

そして飼い主さんが、

「今日は食べてるな」

「今日は少ないな」

「この牧草はよく食べるな」

と、うさぎさんの様子を観察する時間でもあります。

牧草を食べる量や好みは、毎日同じとは限りません。

季節によって変わることもあります。

年齢によって変わることもあります。

体調によって変わることもあります。

だからこそ、毎日の「牧草時間」を通して、うさぎさんの小さな変化を見つけてほしいと思っています。

牧草を食べる習慣は、一日ではできません

牧草を食べなかった子が、ある日突然、

「今日から牧草大好き!」

となるとは限りません。

少し食べる。

また食べなくなる。

別の牧草なら食べる。

しばらくすると、以前食べなかった牧草も少し食べる。

そんなことを繰り返しながら、その子に合った食べ方が見つかっていくこともあります。

うさぎ畑には、

「何年も牧草を食べなかった」

「いろいろな牧草を試してきた」

「牧草迷子になっています」

という飼い主さんからの声がたくさん届きます。

その一方で、

「この牧草なら食べてくれた」

「少しずつ食べるようになった」

「食欲が落ちた時にも、この牧草は食べてくれた」

という嬉しい声もあります。

だから私は、牧草を食べないうさぎさんの飼い主さんに、

「もっと頑張って食べさせてください」

とは言いたくありません。

まずは、その子が食べられる牧草を一緒に探していきたいと思っています。

まとめ|「牧草を食べない」から始めても大丈夫

うさぎさんに牧草を食べる習慣を作るために、大切なのは、

・牧草を食べない理由を考える
・チモシーだけにこだわらない
・その子が食べてくれる牧草を探す
・牧草を食べる時間を少しずつ作る
・複数の牧草を試してみる
・食べている牧草に新しい牧草を少し混ぜる
・硬さや香りなど、その子の好みを観察する
・一口でも食べたことを喜ぶ
・急に食べなくなった場合は体調を確認する

ということです。

そして、何より忘れないでほしいのが、

「牧草を食べないのは、飼い主さんのせい」と決めつけないこと。

うさぎさんには、それぞれ好きな牧草があります。

チモシーが好きな子もいれば、オーツヘイが好きな子もいます。

イタリアンライグラスが好きな子もいれば、生牧草が好きな子もいます。

柔らかい牧草なら食べられる子もいます。

大切なのは、「この子が食べられるものは何だろう?」と探してあげること。

うさぎさんが牧草をモグモグ食べている姿を見ると、飼い主さんも安心しますよね。

その「食べてくれた!」という瞬間を、私たちはこれからも応援していきたいと思っています。

うさぎ畑は、うさぎさんの「牧草を食べない」「食べる量が減ってきた」という悩みに寄り添う、うさぎ専門農家です。

牧草選びに迷ったときは、無理に一つに決めず、いろいろな牧草を試してみてください。

その中に、あなたのうさぎさんが「これなら食べたい」と思える牧草が見つかるかもしれません。

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