乾燥牧草と生牧草ではうさぎさんはどちらが喜ぶ?食いつき・与え方・上手な使い分け

「乾燥牧草はあまり食べないのに、生牧草ならすごく喜ぶ」

「生牧草と乾燥牧草、うちの子にはどちらがいいの?」

そんなご相談をいただくことがあります。

結論から言うと、食いつきだけで比較すると、生牧草の方を喜ぶうさぎさんは多いと感じています。

生牧草にはみずみずしさがあり、乾燥牧草とは違う香りや食感があります。うさぎ畑にも、「生牧草はよく食べる」「乾燥牧草より生牧草が好き」という飼い主さんから、たくさんの声が届いています。

ただし、「よく食べるから、生牧草だけをたくさんあげればいい」というわけではありません。

乾燥牧草と生牧草には、それぞれ役割があります。

今回は、うさぎ畑に届いた飼い主さんの実際の声も交えながら、乾燥牧草と生牧草ではどちらがうさぎさんに喜ばれるのか、そしてどのように使い分ければいいのかを考えてみたいと思います。

生チモシーを食べるうさぎ

食いつきだけなら、生牧草を喜ぶうさぎさんは多い

生牧草の魅力は、なんといっても新鮮な香りと食感です。

乾燥牧草は保存できるように乾燥させていますが、生牧草は収穫した草そのものに近いため、香りや水分があります。

実際に、うさぎ畑にはこんな声が届いています。

「オータムポエムやいちごの葉も食べましたが、一番よく食いついていたのは、おまけで入っていた生チモシーでした」

また、

「生牧草を主に食べていて、乾燥のものは少ししか食べてくれません」

という飼い主さんもいらっしゃいます。

さらに、10歳を超えたうさぎさんと暮らす飼い主さんからは、

「最近は味や香りの強い葉を好むようになりました」

という声もありました。

うさぎさんにも、それぞれ好みがあります。

乾燥牧草をよく食べる子もいれば、生牧草を見ると飛んでくる子もいます。

うさぎ畑でも、生オーツヘイや生イタリアンライグラス、生チモシーなどの販売時期になると、「いつ販売されますか?」「定期便にできますか?」というお問い合わせをいただきます。

それだけ、生牧草を楽しみにしているうさぎさんがいるということだと思います。

体調を崩したとき、生牧草がきっかけになることも

うさぎさんの食欲が落ちているとき、飼い主さんは本当に心配になります。

普段食べていた牧草を急に食べなくなり、ペレットも残す。

「何なら食べてくれるんだろう」と、いろいろなものを試した経験がある飼い主さんも多いのではないでしょうか。

うさぎ畑にも、体調を崩したうさぎさんについて、こんなご相談がありました。

「牧草もペレットもかなりの種類を試したけれど、牧草は全く食べず、ペレットも少しだけ。唯一まだ試していなかったのが生牧草でした」

また、

「牧草を全く食べなくなり、生牧草を食べてくれて、それを機に食欲が戻ればと思っています」

という声も届いています。

もちろん、生牧草を食べたからといって、体調不良の原因が解決するわけではありません。

うさぎさんが急に食べなくなった場合は、病気や歯のトラブルなど、さまざまな原因が考えられます。特に、食べない状態が続いている場合は、生牧草を試すだけで様子を見るのではなく、早めに動物病院へ相談することも大切です。

ただ、食べられるものを探す選択肢の一つとして、生牧草が役立つ可能性はあると思います。

実際に、「体調を崩して生チモシーしか食べてくれなかった」という飼い主さんからの声もありました。

また、新鮮な牧草が届いたあと、

「1本ですが、自分から食べてくれました」

と連絡をくださった飼い主さんもいます。

食欲が落ちているときは、ほんの少しでも自分から食べてくれることが、飼い主さんにとって大きな希望になることがあります。

だからこそ、元気なときから生牧草の味を知っておくことにも意味があるのではないでしょうか。

だからといって、生牧草を主食にすればいいわけではありません

「生牧草の方がよく食べるなら、たくさんあげた方がいいのでは?」

そう思われるかもしれません。

しかし、生牧草には水分が多く含まれています。

生牧草を一度にたくさん食べると、うさぎさんによっては便やお腹の状態に変化が出る可能性もあります。

また、水分を多く含んでいるため、生牧草をたくさん食べることでお腹が満たされ、結果として乾燥牧草を食べる量が減ってしまうことも考えられます。

乾燥牧草は、毎日の食事の中でしっかり食べてほしい大切な存在です。

ですから、生牧草が大好きなうさぎさんであっても、まずは乾燥牧草を中心に考え、そのうえで生牧草を楽しみとして取り入れる方法が使いやすいのではないかと思います。

うさぎ畑でも、生牧草は、

「おやつ」
「間食」
「ご褒美」
「食欲のきっかけづくり」

というような位置づけで活用するのがおすすめです。

「生牧草しか食べない」といううさぎさんもいます

一方で、すべてのうさぎさんが理想通りに乾燥牧草をたくさん食べてくれるわけではありません。

実際に、

「生牧草は主に食べるけれど、乾燥牧草は少ししか食べない」

という飼い主さんもいらっしゃいました。

また、生牧草をずっと切らさないように、定期的に届けてほしいというご相談もあります。

こうした声を聞くと、「生牧草を減らせば乾燥牧草を食べるようになる」と簡単には言えないことを感じます。

うさぎさんが乾燥牧草を食べない理由は、単純な好き嫌いだけではありません。

体調、歯の状態、牧草の硬さ、香り、種類、刈り取り時期、年齢など、さまざまなことが関係している可能性があります。

特に高齢のうさぎさんや、歯の状態に問題があるうさぎさんでは、硬い牧草が食べにくくなっていることもあります。

ですから、「生牧草ばかり好きだからわがまま」と考えるのではなく、なぜ乾燥牧草を食べないのかを一つずつ考えていくことが大切です。

生牧草も「全部の子が好き」とは限りません

ここも大切なポイントです。

生牧草なら、どのうさぎさんでも喜ぶとは限りません。

実際に、うさぎ畑には、

「イタリアンライグラスの生牧草は食いつきが悪かったので中止したい」

「夏イタリアン生牧草を食べなくなった」

という飼い主さんからの声も届いています。

同じうさぎさんでも、昨日まで大好きだったものを急に食べなくなることがあります。

逆に、今まで興味を示さなかった牧草を、ある日突然食べ始めることもあります。

「食べない=その種類が嫌い」とすぐに決めつけず、体調に問題がないことを確認しながら、少量ずついろいろな種類を試してみることも大切です。

うさぎさんの食事は、本当に一筋縄ではいきません。

だからこそ、飼い主さんが「今日は何をどれくらい食べたか」「いつもより食べるスピードが遅くないか」を見てあげることが大切なのだと思います。

初めて生牧草をあげるときは少量から

今まで生牧草を食べたことがないうさぎさんに、いきなり大量にあげる必要はありません。

まずは少量から始めて、食べたあとの便や体調を観察してみてください。

「すごく喜んだから、もっとたくさんあげよう!」

という気持ちになるかもしれませんが、初めての食材や久しぶりに与える食材は、急に量を増やさず、うさぎさんの様子を見ながら少しずつ増やす方が安心です。

特に、

・便の状態
・食欲
・お腹の張り
・普段の乾燥牧草を食べる量

などを見てあげてください。

生牧草を食べ始めてから乾燥牧草の量が明らかに減った場合は、与える量やタイミングを見直してみてもよいと思います。

生牧草は「もしも」のためにも、普段から味を知っておいてほしい

私は、生牧草の一番大きな役割は、「乾燥牧草の代わり」ではなく、うさぎさんの食事の選択肢を増やしておくことだと思っています。

元気なときに食べたことがないものは、体調を崩して食欲が落ちているときに、急に食べてくれるとは限りません。

だからこそ、元気なうちから少量の生牧草を経験して、

「これは食べられる」
「この草は好き」

というものを見つけておくことには意味があると思います。

実際にうさぎ畑にも、牧草を食べなくなったとき、

「以前食べた生牧草なら食べてくれるかもしれない」

と考えて注文される飼い主さんがいます。

何でも食べてくれる子なら必要ないかもしれません。

しかし、食欲にムラがある子、好き嫌いが多い子、年齢を重ねてきた子にとっては、食べられるものの選択肢を増やしておくことが、いざというときの安心につながることもあります。

乾燥牧草と生牧草、どちらがいい?

最後にまとめると、私はこのように考えています。

毎日の食事の中心としてしっかり食べてほしいのは、乾燥牧草。

そして、

食事の楽しみや香りの刺激、食欲のきっかけづくりとして活用しやすいのが、生牧草。

食いつきだけで比べれば、生牧草の方を喜ぶうさぎさんは多いと思います。

実際に、「おまけの生チモシーが一番よく食べた」「生牧草を主に食べている」「体調を崩したときに生牧草を試したい」といった飼い主さんの声も、うさぎ畑にはたくさん届いています。

でも、大切なのは「乾燥牧草か、生牧草か」の二択ではありません。

その子が何を好きで、何を食べられるのか。

そして、普段はどんな食事をしているのか。

うさぎさん一羽一羽によって、答えは違います。

乾燥牧草を毎日の食事の基本にしながら、生牧草を少量の楽しみとして取り入れる。

そして、元気なうちからいろいろな味を経験して、「うちの子が喜ぶもの」を見つけておく。

それが、食事の楽しみを増やすだけでなく、将来、急に食欲が落ちたときの選択肢の一つになるかもしれません。

「乾燥牧草を食べない」
「生牧草なら食べる」
「最近、食いつきが変わってきた」

そんな小さな変化も、うさぎさんからの大切なサインかもしれません。

うちの子が今日、何をどんなふうに食べているのか。

ぜひ、量だけでなく、食べる勢いやスピード、好みの変化にも目を向けてみてください。

うさぎさんの「食べた!」という姿が、飼い主さんにとって一番うれしい瞬間ですからね。

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