高齢のうさぎさんへの牧草の選び方|シニアうさぎが食べやすい牧草を探す方法
「若い頃は、あんなにチモシーを食べていたのに……」
高齢のうさぎさんと暮らしている飼い主さんから、よくこんな声を聞きます。
今まで大好きだった牧草を、突然食べなくなる。
一番刈りチモシーの硬い茎を残すようになる。
葉っぱばかり食べるようになる。
オーツヘイを食べていたのに、今度は食べなくなる。
イタリアンライグラスなら食べる。
そんなふうに、年齢とともに牧草の好みが変わっていくうさぎさんは少なくありません。
うさぎさんは、もともと食べ物の好き嫌いがはっきりしている動物です。
そして、高齢になると、歯や噛む力、体調などの変化によって、今まで食べていた牧草が食べにくくなることもあります。
「わがままになったのかな?」
と思ってしまうかもしれません。
でも、私は高齢のうさぎさんを責める必要はないと思っています。
大切なのは、
「今のこの子が食べられる牧草は何だろう?」
と探してあげることです。
今回は、うさぎ畑に実際に届いたシニアうさぎさんの飼い主さんの声を紹介しながら、高齢のうさぎさんの牧草選びについてお話しします。

高齢になると、牧草の好みが変わることがあります
若い頃は、
「チモシーなら何でも食べる」
「牧草を入れるとすぐに食べる」
といううさぎさんでも、年齢を重ねると食べ方が変わることがあります。
例えば、
・硬い茎を残すようになった
・葉っぱばかり選んで食べる
・一番刈りを食べなくなった
・二番刈り、三番刈りを好むようになった
・オーツヘイやイタリアンライグラスを好むようになった
・以前好きだった牧草を突然食べなくなった
などです。
うさぎ畑に届いた声でも、
「8歳になり、以前より牧草を食べる量が変わってきた」
「歳をとってから、二番刈り、三番刈りになった」
「最近高齢になってから、茎を食べなくなりました。今はイタライを食べています」
という声がありました。
これは、飼い主さんからすると、
「前は食べていたのに」
「どうして急に?」
と心配になりますよね。
でも、年齢を重ねれば、体の状態が変わるのは自然なことです。
牧草も、その時々のうさぎさんに合わせて選んであげればいいのです。
「昔好きだった牧草」にこだわりすぎない
高齢のうさぎさんの牧草選びで大切なのは、
「昔好きだった牧草を、今も食べてもらわなければいけない」
と考えすぎないことです。
例えば、若い頃は硬めの一番刈りチモシーをバリバリ食べていた。
ところが10歳になったら、茎を残すようになった。
そんな場合、
「もっと食べなさい」
と同じ牧草を出し続けるより、
「少し柔らかい牧草ならどうだろう?」
「香りの強い牧草ならどうだろう?」
「イタリアンライグラスなら?」
「オーツヘイなら?」
と選択肢を増やしてあげる方法があります。
高齢のうさぎさんには、
「昔の好み」ではなく「今の好み」を見てあげる。
これが大切だと思います。
8歳になって一番刈りを食べなくなったうさぎさん
実際に、8歳のネザーランドドワーフの飼い主さんから、こんなご相談がありました。
もともと歯に問題があり、片側の上下の歯がグラグラしていて、定期的に歯切りのために病院へ通っているうさぎさん。
以前は一番刈りチモシーを食べていたものの、最近になって食べる量が減ってきたそうです。
そこで、
「日々のケアとして牧草を見直したい」
と、うさぎ畑へご相談くださいました。
高齢になると、単純な「好き嫌い」だけではなく、歯や噛む力が牧草選びに関係することがあります。
特に歯に問題があるうさぎさんの場合は、
「硬い牧草を食べさせれば歯が健康になる」
と単純に考えるのではなく、
その子が無理なく食べられる牧草を探すこと
が大切です。
9歳のうさぎさんは、不正咬合をきっかけに牧草が変わった
別の飼い主さんからは、9歳のジャージーウーリーについて相談がありました。
2年前に不正咬合になってから、一番刈りチモシーを食べなくなったそうです。
そこで現在は、
柔らかいチモシーを中心に、
柔らかいイタリアンライグラスも少し食べているとのこと。
ところが、
「牧草はロットによって食べないことも多く困っています」
という悩みもありました。
これは、牧草を販売している私たちにとっても、とてもよく分かる悩みです。
うさぎさんは、
「イタリアンライグラスなら何でも食べる」
「オーツヘイなら何でも食べる」
とは限りません。
同じ種類の牧草でも、香りや硬さ、葉と茎の割合などによって、食べ方が変わることがあります。
だからこそ、高齢のうさぎさんほど、
「この種類なら大丈夫」ではなく、「今、この子が食べる状態か?」
を見てあげることが大切です。
10歳のシニアうさぎさんが、イタリアンライグラスをよく食べる
うさぎ畑には、
「10歳になるシニアうさぎさんが、こちらの乾燥イタリアンライグラスをよく食べるので」
というご注文も届いています。
また、
「高齢のうさぎが、一切藁を食べられていなかったのですが、最近ほんの少しずつイタライを食べてくれるようになりました」
という嬉しいご報告もありました。
「ほんの少し」でも、飼い主さんにとっては大きな変化です。
今までほとんど牧草を食べなかった子が、
一本食べた。
数本食べた。
昨日より少し多く食べた。
そんな小さな変化を大切にしてあげたいですね。
12歳を過ぎて、噛む力が落ちてきたうさぎさん
さらに印象的だったのが、14歳のドワーフの飼い主さんから届いた声です。
このうさぎさんは、若い頃から牧草があまり好きではなかったそうです。
ところが12歳を過ぎた頃から咀嚼力が落ちてきたのか、奥歯が伸びるようになり、過去2年間で12回ほど歯を削る処置を受けているとのこと。
「今さら必死に牧草を与えている」
という飼い主さんの言葉からも、何とか食べてもらいたいという気持ちが伝わってきます。
このケースからも分かるのは、
高齢になってから牧草を食べさせることだけに焦るのではなく、若いうちから「この子は何を食べるのか」を知っておくことの大切さです。
もちろん、何歳からでも牧草を食べる習慣を作ることはできます。
でも、病気や歯の問題が出てから、
「何を出しても食べない」
となると、飼い主さんの負担も大きくなります。
元気なときから、いろいろな牧草を試しておく。
それは、将来の「食べる選択肢」を増やすことにもつながります。
「硬い茎を食べなくなった」ら、柔らかい牧草を試してみる
高齢のうさぎさんによくあるのが、
茎を残して葉っぱだけ食べる
という食べ方です。
実際に、
「うちのホーランドロップも、チモシーは茎の部分は食べず、柔らかい葉っぱの部分だけ食べています」
という声がありました。
また、
「オーツヘイが好きで葉の部分を選んで食べています。ほとんど残しています」
という飼い主さんもいます。
こうした場合、
「茎も食べなさい」
と無理に食べさせることはできません。
まずは、
・二番刈りチモシー
・三番刈りチモシー
・柔らかめのチモシー
・イタリアンライグラス
・オーツヘイ
など、今のうさぎさんが食べやすそうな牧草を試してみる方法があります。
ただし、歯や体調に問題がある場合は、獣医師にも相談してください。
高齢うさぎさんに「イタリアンライグラス」がおすすめされる理由
高齢のうさぎさんの牧草選びで、うさぎ畑がおすすめすることが多いのがイタリアンライグラスです。
もちろん、すべてのうさぎさんが食べるわけではありません。
でも、
「チモシーは食べないけれど、イタライなら食べる」
という声が実際に多くあります。
Threadsにも、
「最近高齢になってから、茎を食べなくなりました。今はイタライを食べています」
という声がありました。
また、
「チモシーは食べないけれど、イタリアンライグラスなら食べてくれる」
といううさぎさんもいます。
イタリアンライグラスは、香りを気に入ってくれるうさぎさんもいます。
高齢になって牧草の好みが変わったら、チモシーだけにこだわらず、イタリアンライグラスを試してみるのも一つの方法です。
オーツヘイも「牧草を食べるきっかけ」になる
もう一つ試してほしいのがオーツヘイです。
うさぎ畑には、
「チモシーが嫌いなのでオーツヘイを与えています」
という声があります。
また、
「若いときはオーツヘイでした」
という飼い主さんもいました。
オーツヘイは香りを好むうさぎさんも多く、
「袋を持ったら、そばに来て待ちきれない様子でソワソワしています」
というレビューもあります。
ただし、オーツヘイなら必ず食べるというわけではありません。
「オーツヘイも食べなくなった」
という声もあります。
だからこそ、
イタリアンライグラスもオーツヘイも、「選択肢の一つ」として試してみる
くらいの気持ちでいいと思います。
高齢のうさぎさんには「牧草以外の食べる選択肢」も考える
高齢になって、歯や噛む力の問題から牧草が食べにくくなるうさぎさんもいます。
そんなとき、うさぎさんが食べられる野菜や葉物などを把握しておくことも大切です。
うさぎ畑のGoogle口コミには、
「高齢の介護うさぎのために、人参葉を注文しました」
という飼い主さんの声があります。
そのうさぎさんは、足が不自由になり、ストレスもあったそうです。
そんな中で、
「人参葉がとても気に入って、一気に何本も食べてしまった」
とのこと。
さらに別の高齢うさぎさんでは、
「固い食べ物が食べられなくなった後も、うさぎ畑のにんじん葉だけはいつも完食でした」
という声もありました。
もちろん、にんじん葉などの野菜が牧草の代わりになるという意味ではありません。
基本の食事については、うさぎさんの状態や獣医師の指示に合わせて考える必要があります。
ただ、
「この子が今、食べられるものは何か」
を知っておくことは、高齢うさぎさんと暮らすうえで大きな安心になります。
「高齢だから食べない」と決めつけない
ここは、とても大切です。
高齢になって牧草を食べなくなったとき、
「もう歳だから仕方ない」
と決めつけてしまうのは少し待ってください。
歯の問題があるのかもしれません。
口の中が痛いのかもしれません。
牧草が硬すぎるのかもしれません。
香りが弱いのかもしれません。
今までの牧草に飽きたのかもしれません。
体調が悪いのかもしれません。
年齢だけでは判断できないことがたくさんあります。
特に、今まで食べていた牧草を急に食べなくなった場合は、病気や歯のトラブルが隠れていないか、動物病院で確認することが大切です。
「高齢だから仕方ない」と片付けないでください。
高齢うさぎさんの牧草選びは「食べてくれること」を大切に
若いうさぎさんなら、
「一番刈りをしっかり食べてほしい」
「茎も葉も全部食べてほしい」
と考えることもあるでしょう。
もちろん、牧草をしっかり食べる習慣は大切です。
でも、高齢になったら、
「この子が今、無理なく食べられる牧草は何だろう?」
という視点を持ってほしいと思います。
チモシーを食べなくなったら、イタリアンライグラス。
それでも難しければ、オーツヘイ。
硬いものが苦手なら、柔らかめの牧草。
二番刈りや三番刈りを試してみる。
いろいろな選択肢を用意してあげる。
その中から、
「これなら食べる」
が見つかれば、それは大きな一歩です。
牧草は「完食」しなくても、まずは食べているかを見る
飼い主さんは、
「牧草を一袋買ったのに、半分以上捨てています」
と悩むことがあります。
特に高齢になると、葉だけ食べて茎を残すこともあります。
それを見ると、
「せっかく買ったのにもったいない」
と思ってしまいますよね。
でも、うさぎさんにとっては、
「どの部分を食べたいか」
があります。
まずは、
食べる量が確保できているか。
そして、
食欲やウンチ、元気に変化がないか。
を見てあげてください。
以前より明らかに牧草を食べなくなった場合や、ウンチが小さくなった、量が減った、食欲が落ちたなどの変化がある場合は、年齢のせいだと決めつけず、動物病院へ相談してください。
まとめ|高齢うさぎさんには「今のその子」に合う牧草を
高齢のうさぎさんは、若い頃と同じ牧草を食べ続けるとは限りません。
今まで大好きだったチモシーを食べなくなる。
硬い茎を残す。
葉っぱばかり食べる。
二番刈りや三番刈りを好む。
イタリアンライグラスやオーツヘイを好む。
そんな変化が起こることがあります。
だからこそ、
「昔はこれを食べていた」ではなく、「今は何なら食べてくれる?」
と考えてみてください。
高齢のうさぎさんの牧草選びでは、
・柔らかめのチモシーを試す
・二番刈り、三番刈りを試す
・イタリアンライグラスを試す
・オーツヘイを試す
・複数の牧草を少量ずつ試す
・その子が食べやすい部分や硬さを観察する
といった方法があります。
そして、何より大切なのは、
「食べてくれる牧草を見つけること」
です。
うさぎ畑には、
「10歳のシニアうさぎがイタリアンライグラスをよく食べる」
「12歳を過ぎて噛む力が落ち、牧草選びに悩んでいる」
「13歳の高齢うさぎが、硬いものを食べられなくなっても、にんじん葉は完食してくれた」
そんな飼い主さんの声が届いています。
高齢になると、うさぎさんの食べ方は少しずつ変わっていきます。
それは、飼い主さんにとって大変なことでもあります。
「昨日まで食べていたのに」
「また牧草を探さないと」
「これも食べなかった……」
そんな日もあると思います。
でも、どうか「わがまま」と思わないであげてください。
今のうさぎさんの体に合わせて、
「この子が食べられる牧草は何だろう?」
と一緒に探してあげてください。
それがイタリアンライグラスかもしれません。
オーツヘイかもしれません。
柔らかいチモシーかもしれません。
そして、ほんの少しでも「食べてくれた」という瞬間があれば、それを大切にしてあげてください。
うさぎ畑は、年齢を重ねたうさぎさんにも「食べる楽しみ」を見つけてもらえるよう、いろいろな牧草を育てています。
高齢だから、牧草を食べなくなった。
そう決めつける前に。
「今のこの子が好きな牧草」を、もう一度探してみませんか?
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