うさぎさんの牧草の入れ物の工夫とは?
うさぎの食事の中心となる牧草は、健康維持のために欠かせない大切な主食です。
しかし「牧草をどう入れればしっかり食べてくれるの?」「牧草入れってどれを使えばいいの?」と悩む飼い主さんはとても多いです。
本記事では、私自身の経験をもとに、うさぎさんが牧草をたっぷり食べられる入れ物選びのポイントや、牧草の入れ方の工夫について詳しく解説します。
はじめてうさぎをお迎えした飼い主さんにも、長く一緒に暮らしている方にも役立つ内容になっていますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
1. 最初はペットショップで購入した牧草入れ
みなさんはどんな牧草入れを使っていますか?
私がうさぎさんをお迎えしたばかりの頃は、ペットショップの店員さんに勧められるまま、売り場に並んでいた木製の牧草入れを購入して使っていました。
ケージの側面に挟んで取り付けるタイプで、顔の高さから牧草を引き出せる、よく見かける定番のものです。
最初は「牧草入れってこういうものなんだ」と思いながら使っていたのですが、しばらくして気づいたのは、牧草の量があまり入らないということでした。
形状の都合で入り口が狭く、奥行きも少ないため、思った以上に牧草をたくさん詰められません。
しかし、うさぎさんに必要な1日の牧草量は体重の1.5倍ともいわれており、しっかり量を確保してあげることがとても重要です。
今振り返ると、当時の牧草入れでは必要量に対して容量が足りていなかったと思います。
2. どんな牧草入れが良いのか?
牧草入れにはさまざまなタイプがあります。
- ケージ側面に取り付けるタイプ
- 天井から吊り下げる球状タイプ
- 床置きのバスケットタイプ
- 大きめトレイにざっくり入れるタイプ
- 牧草を直置きする方法
側面タイプや吊り下げタイプは、牧草が散らかりにくく、ケージ内がすっきり見えるというメリットがあります。見た目の清潔感もあり、多くの飼い主さんが選びやすい人気の形状です。

しかし、うさぎの健康の観点で最も大切なのは、たっぷり牧草を食べてもらうこと。
つまり「牧草が必要量しっかり入るか」「うさぎさんが取り出しやすいか」の2点が大きな判断基準になります。
見た目の整頓や使いやすさももちろん大切ですが、**“食べる量が増える入れ方かどうか”**が一番重要です。
3. うさぎのタイプ別おすすめの牧草の入れ方
うさぎさんの年齢や性格、体の状態によって、向いている牧草の入れ方は違います。
● 若くて活発なうさぎさん
若い子はジャンプや移動もスムーズで、牧草をぐいぐい引き出して食べてくれます。
そのため…
- 大きなトレイにたっぷり入れる
- 床置きのバスケットを使う
- 側面の牧草入れ+床置きを併用する
など、複数の牧草入れを組み合わせるのもおすすめです。
● 食べるのがゆっくりな子
食べにくい位置だと、途中で食べるのをやめてしまうことがあります。
- 低い位置
- 入口が広く取り出しやすい形
- 牧草がぎゅうぎゅうに詰まっていないこと
がポイントになります。
● シニア・高齢うさぎ
我が家でもそうでしたが、高齢になると足腰が弱くなり、牧草入れのふちをまたぐのが負担になってしまうことがあります。
そのため、最終的に我が家は…
ケージの床に牧草を直置きする方法
に落ち着きました。
一見すると散らかっているように見えますが、うさぎさんが最も食べやすい高さで、無理なくたっぷり牧草を食べてくれるようになりました。
4. 牧草入れを選ぶときのチェックポイント
牧草入れを選ぶ際に、最低限チェックしたいポイントをまとめました。
✔ 容量は十分か?
牧草の消費量が多いうさぎさんの場合、容量が小さいと1日に何度も補充が必要になります。
✔ 取り出しやすい角度か?
牧草をつかむ角度が悪いと、うさぎさんは途中で諦めてしまいます。
✔ 足に負担がかからない高さか?
高齢のうさぎさんや体の弱い子は、特に気をつけたいポイントです。
✔ 掃除がしやすいか?
牧草くずがたまりやすい入れ物は、湿気を含んで不衛生になる場合があります。
✔ 牧草の香りが逃げにくいか?
香りはうさぎの食欲に影響します。ぎゅうぎゅう詰めは避け、空気が通る構造がおすすめです。
5. 最終的にたどり着いた我が家の答え
さまざまな牧草入れを試した結果、私が辿り着いたのは…
「見た目よりも、うさぎが一番食べられる入れ方がベスト」
というシンプルな答えでした。
とくに高齢になってからは、ケージに牧草を直置きする方法が最も食べる量が安定し、体調管理も楽になりました。
外から見ると散らかっているように見えるかもしれませんが、うさぎさんの体調と食欲が整うのであれば、それが一番です。
私たちはケージを“展示”しているわけではなく、うさぎさんが快適に暮らし、健康でいてくれることが目的です。
牧草入れの形状や見た目にとらわれすぎず、うさぎさん自身が「食べやすい」と感じる環境をつくってあげてくださいね。
まとめ
・牧草入れは「食べやすさ」と「容量」が最重要
・うさぎの性格・年齢・体調に合わせて選ぶ
・見た目よりも“食べる量が増えるかどうか”が最優先
・直置きも選択肢のひとつ
・飼い主さんが試行錯誤しながら、うさぎさんに合う方法を見つけることが大切
うさぎさんによってベストな牧草の入れ方は違うため、ぜひ無理のない方法を色々試してみてください。
あなたとうさぎさんにとって、より快適な食事時間になりますように。
食いつき良い乾燥牧草をぜひ試してみませんか?

