チモシーってどういう風に育つ牧草ですか?
Q.チモシーというのはどんなに栽培される牧草なのですか?
A.チモシーとは、うさぎさんの好きなイネ科牧草の一つで、ヨーロッパ原産の多年草です。チモシーグラスまたは、ティモシーと表記したりもします。
葉の長さがイタリアンライグラスやオーツヘイと比べて短くて細く、初夏の収穫時の茎の長さが長いので、茎の食物繊維が多く含まれています。茎の先には細長い穂が付きます。
他のイネ科牧草と比べて種の大きさが小さく、発芽率があまり良くない品種です。加えて、秋に種まきして、寒い冬を超えてゆっくり成長するので、栽培期間が長く、畑でじっくり育てるタイプの牧草です。
その分、チモシーは大地から吸い上げた栄養をじっくりと自分の株に蓄積するので、土の恵みをしっかりと茎や葉に反映させている牧草と言えるかもしれません。
春の終わりから初夏にかけて、出穂(しゅっすい)と呼ばれる穂をつける時期の直前に刈り取られるのが通常です。
Q.チモシーはうさぎさんにおすすめの牧草ですか?
チモシーは、うさぎさんが非常に好む品種のため、うさぎ牧草の代表品種としての地位を手に入れました。たくさんのメーカーからうさぎ牧草として販売されているため、安価に手に入れやすいのも特徴です。
チモシーの味についても、香ばしい匂いがして、うさぎさんが良く食べてくれる嗜好性を持っています。幼少期からチモシーに慣れ親しんだうさぎさんは、高齢になるまで、乾燥牧草はチモシーの一択でも問題ありません。
その意味では、チモシー牧草は、うさぎさんにとっておすすめしたい牧草です。
Q.どこの農園のチモシー牧草がおすすめですか?
チモシーの畑にうさぎさんを連れて行ったことはないので、想像ではありますが、大好きなチモシー牧草がわさわさと育っている畑で遊べたら、うさぎさんは喜ぶかもしれませんね。
当園(うさぎ畑)のチモシー牧草は、硬い茎が伸びる前に刈り取りを行うことで、ソフトな食感の乾燥牧草を作るように心がけています。硬いチモシー牧草が苦手なうさぎさんにもぜひお試ししてほしいチモシーです。
チモシー牧草は、栽培が簡単でなく、手間と時間がかかる品種ではありますが、喜んでもらえるうさぎさんのために頑張って栽培していきたいと思います。
食いつき良い乾燥牧草をぜひ試してみませんか?
