うさぎさんの食事量のバランスとは?チモシーを食べないときに考えたいこと
「うちの子、チモシーを食べない……」
「牧草をたくさん用意しているのに、ほとんど減らない」
「ペレットやおやつは喜んで食べるのに、牧草には見向きもしない」
うさぎさんと暮らしていると、こんな悩みを抱えることがあります。
うさぎ畑にも、毎日のように「うちの子が牧草を食べない」というご相談が届きます。
実際に、
「今まで牧草の食いつきが悪かった」
「チモシーをぜんぜん食べなくなって、あれこれ試しています」
「ここ数年、チモシーはほとんど食べなくなりました」
「硬いところを食べないと思ったら、今度は柔らかいところも食べない」
そんな飼い主さんの声があります。
でも、ここで大切なのは、
「チモシーを食べない=飼い主さんの与え方が悪い」ではない
ということです。
うさぎさんにも、味・香り・硬さ・長さ・食感など、それぞれの好みがあります。
そして、歯や体調、年齢などによって、今まで食べていた牧草が突然食べにくくなることもあります。
この記事では、うさぎさんの食事量のバランスと、「うさぎ チモシー 食べない」と悩んだときに考えたいことについて、実際にうさぎ畑へ届いた飼い主さんの声を交えながらお話しします。

うさぎさんの主食は「牧草」
まず、うさぎさんの食事で一番大切にしたいのが牧草です。
牧草には長い繊維が含まれており、たくさん噛んで食べることは、消化管の働きを保つことだけでなく、歯を使うという意味でも大切です。
そのため、うさぎさんの食事は、
「牧草を中心にして、ペレットや野菜などを補助的に取り入れる」
という考え方が基本になります。
海外のウサギ福祉団体でも、牧草や草を食事の大部分にすることが推奨されています。例えばRabbit Welfare Association & Fund(RWAF)は、牧草・草を85%、葉野菜などを10%、ペレットを5%とする目安を示しています。
もちろん、これはすべてのうさぎさんにそのまま当てはめる数字ではありません。
年齢、体格、運動量、歯の状態、病気の有無、体重などによって食事内容は変わります。
大切なのは、
「何%食べたか」だけを見るのではなく、牧草を中心とした食生活になっているかを見ること
です。
「牧草7~8割」を目標にすればいい?
「牧草を7~8割食べてもらいましょう」
という考え方を聞くこともあります。
ただ、実際のうさぎさんの食事では、きっちり「牧草○%、ペレット○%」と計量して考えるよりも、
牧草はいつでも食べられる状態にしておく
ことが重要です。
牧草は「一日の分を決まった時間に与えて、それを食べ切ったら終わり」という食べ物ではありません。
いつでも食べられるようにして、うさぎさんが自分のペースで食べられる環境を作ってあげることが基本です。
一方で、ペレットやおやつは、牧草ほど自由に食べ放題にするものではありません。
特に、
「牧草は食べないけど、ペレットならいくらでも食べる」
という子の場合には、食事全体のバランスを一度見直してみる価値があります。
うさぎがチモシーを食べない……でも「牧草嫌い」とは限りません
ここが、とても大切なポイントです。
「うさぎがチモシーを食べない」
と悩んでいると、
「この子は牧草が嫌いなんだ」
と思ってしまいますよね。
でも、実際にはそうとは限りません。
うさぎ畑に届くご相談を見ていると、
「チモシーは食べないけれど、イタリアンライグラスなら食べる」
「チモシーは食べないけれど、オーツヘイは食べる」
「硬い牧草は食べないけれど、柔らかい牧草なら食べる」
「いつもの牧草は食べないけれど、新しい牧草なら食べる」
という子が少なくありません。
実際に、ある飼い主さんからは、
「あまりチモシーを食べないのですが、イタライはよく食べて、特にたっぷりファイバーは乾燥イタライより食いつきもよく、うんちも大きくたくさん出してくれます。」
という声が届いています。
つまり、
「チモシーを食べない」ことと「牧草を食べない」ことは、同じではありません。
チモシー以外の牧草なら食べるのであれば、その子にとって食べやすい牧草を探していくことも大切です。
「チモシーじゃないとダメ」と思い込まなくても大丈夫
牧草というと、最初に思い浮かぶのがチモシーではないでしょうか。
そのため、
「チモシーを食べさせなきゃ」
と頑張ってしまう飼い主さんも多いと思います。
でも、イネ科の牧草にはチモシー以外にもさまざまな種類があります。
例えば、
- イタリアンライグラス
- オーツヘイ
- オーチャードグラス
- ライ麦
- 大麦若葉
- スーダングラス
- バヒアグラス
- ローズグラス
などがあります。
もちろん、牧草なら何でも同じというわけではありません。
それぞれ香り、硬さ、葉の多さ、茎の太さ、食感などが違います。
だからこそ、
「チモシーを食べないなら、別の牧草を探す」
という発想を持ってみてください。
うさぎ畑でも、牧草のお試しサイズをご用意しています。
「一袋買って、まったく食べなかったらどうしよう……」
という飼い主さんにとって、少量から試せることは、牧草選びの大きな助けになると思っています。
実際に「牧草迷子」になっている飼い主さんもいます
うさぎ畑に届いた声の中に、こんなご相談がありました。
6歳のうさぎさんが、1年ほど牧草を食べていないというものです。
チモシーやオーツヘイの種類を試したり、硬さを変えたり、さまざまな牧草を試したり。
チモシーのトンネルやチモシーマットなら、たまに食べる。
ペレットを減らしてみたい気持ちはあるけれど、環境を変えるとうっ滞になりやすいため、簡単には減らせない。
歯の診察も受けている。
それでも牧草を食べない。
飼い主さんは、
「かなり牧草迷子です」
と話していました。
これは決して珍しいことではありません。
「これだけ試したのに食べない」
となると、飼い主さんも本当に途方に暮れてしまいますよね。
でも、だからこそ、
「チモシーを食べさせる」から「この子が食べられる牧草を探す」
へ、少し考え方を変えてみてもいいのではないでしょうか。
シニアうさぎさんは「食べられる牧草」が変わることも
年齢を重ねたうさぎさんでは、さらに牧草選びが難しくなることがあります。
実際に、もうすぐ11歳になるうさぎさんについて、
「ここ数年チモシーはほとんど食べなくなり、乾燥イタライをメインに食べていました」
という飼い主さんからの声がありました。
さらに、奥歯の処置をした後には、
「その時々の歯の具合によって、食べられるもの、食べにくいものが変わる」
とのことでした。
そして、牧草のお試しをいくつか試したところ、
ライ麦や茶葉の多い大麦若葉なら食べてくれたそうです。
このように、
「昔は食べていた牧草なのに、今は食べない」
という場合、単純な好き嫌いではなく、
今の口や歯の状態では食べにくい
という可能性もあります。
牧草を食べなくなったとき、歯の状態や口の中、体調に問題がないかを確認することも大切です。
「硬い牧草なら歯にいい」は単純に考えない
牧草を食べない子について、
「歯のために硬い牧草を食べさせなければ」
と思うこともあるでしょう。
もちろん、牧草をしっかり噛むことは大切です。
ただ、
「硬ければ硬いほどいい」
と単純に考えることはできません。
うさぎさんによっては、硬い茎を食べにくかったり、歯や口の状態によって硬い牧草を避けたりすることがあります。
実際に、
「牧草はいつも見向きもしませんが、こちらの牧草は硬い部分がなく、少量ながら食べています」
という飼い主さんの声もありました。
食べない牧草を目の前に置き続けるより、
「どうしたら、この子が無理なく食べられるか」
を考えることも大切です。
特に歯の病気や口の痛みが疑われる場合は、牧草の硬さだけで解決しようとせず、動物病院で相談してください。
ペレットやおやつばかり食べる場合は?
「牧草は残すのに、ペレットは完食する」
「牧草は食べないのに、おやつを見せると飛んでくる」
こんな子もいますよね。
飼い主さんからすると、
「食欲はあるから大丈夫なのかな?」
と思ってしまうかもしれません。
しかし、ペレットやおやつが食べられることと、牧草を十分に食べられていることは別に考える必要があります。
牧草は食事の中心。
ペレットは補助。
おやつは楽しみ。
この基本的な位置づけを意識してみましょう。
ただし、すでに牧草をほとんど食べていない子のペレットを、自己判断で急激に減らすのはおすすめできません。
特に、
- 体重が減っている
- うんちが少ない
- 食欲が落ちている
- うっ滞を繰り返している
- 歯に問題がある
- 高齢である
といった場合には、まず獣医師に相談してください。
「ペレットを減らせば牧草を食べる」は、すべての子に当てはまらない
これは、飼い主さんが悩みやすいところです。
「ペレットを減らせば、お腹が空いて牧草を食べるのでは?」
と思いますよね。
確かに、食事全体のバランスを見直すことは大切です。
しかし、
牧草を食べない原因が「ペレットが多い」だけとは限りません。
歯が痛い。
硬いものが食べにくい。
香りが好みではない。
牧草の食感が嫌い。
体調が悪い。
年齢によって食べやすいものが変わった。
こうしたさまざまな可能性があります。
だからこそ、
「牧草を食べない→ペレットを減らす」
だけではなく、
「なぜ牧草を食べないのか?」
を一つずつ考えていくことが大切です。
うさぎさんの「好き」を利用して牧草につなげる
牧草を食べない子に、いきなり
「今日からチモシーだけ!」
という方法は、飼い主さんにとっても、うさぎさんにとっても負担になることがあります。
まずは、
食べてくれる牧草を見つけること。
それが第一歩です。
例えば、
「チモシーは食べないけれど、イタライは食べる」
なら、まずはイタライをしっかり食べてもらう。
「オーツヘイなら食べる」
なら、オーツヘイをきっかけにする。
実際に、
「チモシーは食べないのでオーツヘイを与えています」
という飼い主さんもいます。
また、
「うちのしろちゃんはイタライが大好き。少し一番刈りチモシーを混ぜています」
という声もありました。
このように、
好きな牧草+食べてほしい牧草
という形から少しずつ幅を広げていく方法もあります。
牧草選びで大切なのは「正解を一つに決めない」こと
牧草を食べないと、
「この牧草なら絶対食べるはず」
というものを探したくなります。
でも、うさぎさんの好みは本当にさまざまです。
実際に、
「硬いところを食べないと思ったら、柔らかいところも食べない」
「日によって食べる量が変わる」
「いろいろな牧草を買ったけれど、好みが安定しなくて苦戦している」
という声も届いています。
だからこそ、牧草選びでは、
「一番好きな牧草を一つ見つける」だけでなく、「食べられる牧草の選択肢を増やす」
ことも大切です。
いつもの牧草を突然食べなくなったとき、別の牧草が食べられれば安心材料になります。
「チモシーを食べない」と悩んだら、まず確認したい5つのこと
最後に、うさぎさんがチモシーや牧草を食べないときに確認してほしいことをまとめます。
① 本当に「牧草全部」を食べないのか?
チモシーだけなのか、それともイタライやオーツヘイなども食べないのか。
まずここを確認してみましょう。
チモシーだけ食べないのであれば、「牧草嫌い」ではない可能性があります。
② 硬さや食感は合っている?
茎が太い牧草が苦手な子もいれば、葉が多い牧草を好む子もいます。
「硬い・柔らかい」だけではなく、葉の多さ、香り、長さなども見てみましょう。
③ 歯や口に問題はない?
突然牧草を食べなくなった場合や、柔らかいものばかり食べる場合には、歯や口の中の状態を確認することも大切です。
特に食欲低下やうんちの減少を伴う場合は、早めに動物病院へ相談してください。
④ ペレットやおやつの量は多くない?
牧草よりもペレットやおやつを優先している場合は、一日の食事全体を見直してみましょう。
ただし、急激な食事制限は避け、必要に応じて獣医師に相談してください。
⑤ 「チモシーだけ」にこだわっていない?
ここが一番お伝えしたいことです。
チモシーを食べないからといって、そこで諦める必要はありません。
イタリアンライグラス、オーツヘイなど、別のイネ科牧草を試してみることで、食べられる牧草が見つかることがあります。
牧草を食べない子にも、その子なりの理由があります
うさぎ畑には、毎日のように牧草に悩む飼い主さんからご相談が届きます。
「何をあげても食べない」
「いろいろ試したけれどダメだった」
「牧草を食べてくれなくて不安」
そんな声を聞くたびに思うのは、
「飼い主さんは、ちゃんとうさぎさんのことを考えている」
ということです。
何種類も牧草を試している。
食べてくれるものを探している。
歯の診察にも連れて行っている。
うんちや食欲を毎日確認している。
それだけでも、うさぎさんにとって大きな支えになっています。
実際に、うさぎ畑の牧草を試してくださった飼い主さんから、
「初めてのチモシーを気に入ってくれました」
「今まで牧草の食いつきが悪かった子が、すごく食べてくれました」
「生チモシーをすごく喜んで食べました」
という嬉しい声も届いています。
一方で、
「少ししか食べない」
「口元に持っていけば食べる」
というケースもあります。
それでいいと思うのです。
最初から完璧を目指す必要はありません。
昨日より少し食べた。
新しい牧草を一口食べた。
今まで食べなかった牧草を食べてくれた。
そんな小さな変化を大切にしてあげてください。
「うさぎがチモシーを食べない」ときこそ、牧草選びを諦めないで
うさぎさんの食事で大切なのは、牧草を中心とした食生活です。
だからこそ、「うさぎがチモシーを食べない」という悩みは、飼い主さんにとって本当に心配なことだと思います。
でも、
チモシーを食べない=牧草を食べられない
とは限りません。
その子が好きな香り。
その子が食べやすい硬さ。
その子が好む食感。
その子の歯や口の状態。
年齢や体調。
一つずつ見ていくことで、食べてくれる牧草が見つかることがあります。
うさぎさんにとって「これなら食べられる」という牧草を探してあげる。
それが、牧草を食べない子への第一歩なのかもしれません。
うさぎ畑では、チモシーだけでなく、イタリアンライグラスやオーツヘイなど、さまざまな牧草を育てています。
「うちの子は何をあげても食べない」
「チモシーを食べなくなってしまった」
「牧草選びに迷っている」
そんなときは、無理に一つの牧草にこだわらず、まずは少量からいろいろ試してみてください。
「この子が食べてくれる牧草はどれだろう?」
そんな気持ちで探してみることから始めてみましょう。
うさぎ畑は、牧草を食べないうさぎさんと、その子を一生懸命支えている飼い主さんの力になれる農家でありたいと思っています。
チモシー食べない、牧草食べないとお悩みありませんか?
食いつき良い乾燥牧草をぜひ試してみませんか?


