うさぎさんに何種類の牧草を用意していますか?食欲が安定する“牧草ローテーション”の作り方
目次
うさぎが牧草を食べない原因の多くは「種類不足」だった?
「うちの子、牧草を食べる日と食べない日がある…」
「チモシーを買っても、すぐ飽きてしまう」
そんなお悩みを抱える飼い主さんは本当に多いです。
実際、牧草は“うさぎの主食”であるにもかかわらず、 ひとつの種類だけを与え続けると食いつきが落ちたり、体調の変化に対応できなくなる ことがあります。

ここでは、うさぎの健康を維持するうえで大切な「牧草の種類数」について、飼い主さんに寄り添いながら、分かりやすくお話しします。
検索で多い 「うさぎ 牧草 種類」「牧草 何種類 必要」「うさぎ 牧草 食べない 対策」 の疑問にも答えています。
■ 多くの飼い主さんが与えている牧草は何種類?
一般的に、一番多い組み合わせは次のとおりです。
- メイン牧草:チモシー一番刈り
- サブ牧草:チモシー二番刈り、イタリアンライグラス、オーツヘイなど
「とりあえずチモシーがあればOK」と思われがちですが、
実は うさぎの食欲や体調を安定させるためには、複数の牧草をローテーションで与えること がとても効果的です。
■ なぜ、牧草は“複数種類”必要なの?
人間でも、毎日同じ食事が続くと飽きますよね。
うさぎさんも同じで、同じ牧草を続けていると…
- 食いつきが落ちてくる
- 風味の変化に敏感になり、急に食べなくなる
- 体調や季節で好みが変わるのに対応できない
こういったことが起きやすくなります。

特に 換毛期・温度変化・病後・加齢 などのタイミングでは、同じ牧草でも突然食べなくなることがあります。
そのとき “別の種類の牧草のストック”があるかどうか が、食欲維持に大きく関わります。
■ うさぎの専門家が推奨する、牧草の種類数は?
理想的には……
● メイン牧草:1〜2種類
(例:チモシー一番刈り+チモシー二番刈り)
● サブ牧草:3〜4種類
(例:イタリアンライグラス、オーツヘイ、ウィートヘイ、ワイルドチモシーなど)
合計で 4〜6種類をローテーションで与える のがベストです。
もちろん「絶対に6種類必要」と言うわけではありません。
最初は 2~3種類 でも構いません。
大切なのは――
✔ 食べられる種類の幅を広げておくこと
✔ どれかを食べなくても“別の選択肢”を確保しておくこと
この2つです。
■ 牧草を複数種類用意するメリット
① 食欲が安定する
風味の違いに慣れることで、急な“食べムラ”が起きにくくなります。
② 体調変化に強くなる
高齢うさぎや病中病後は、匂いの弱い草を好むことがあります。
普段から複数種類に慣れておくことで、選択肢が増え安心です。
③ 嗜好性が偏りにくい
一種類だけだと「その草しか食べない子」になりやすく、いざと言うとき苦労します。
④ 毛球症・不正咬合の予防にも効果
繊維質の違いが消化を助け、咀嚼のバリエーションも増えます。
■ どんな種類の牧草をそろえればいい?
初心者さんでも扱いやすい、定番の種類をご紹介します。
● チモシー一番刈り
繊維が高く、主食として理想的。
● チモシー二番刈り
柔らかく、チモシー嫌いの子でも食べやすい。
● イタリアンライグラス
香りが強く、嗜好性が高い。食欲が落ちたときに役立つ。
● オーツヘイ
ほんのり甘い香りで、多くのうさぎさんに人気。
● ウィートヘイ・スーダングラスなど
牧草バリエーションを増やすのに最適。
これらを 少量ずつストック しておくと、うさぎさんの「食べたい」を逃しません。
■ 食べなくなる“その前に”できる工夫
うさぎはとても繊細で、気温・湿度・ストレス・環境変化の影響を受けやすい生き物です。
急に牧草を食べなくなったとき、多くの飼い主さんは焦ってしまいますが、普段から次の準備をしておくと安心です。
✔ 3〜5種類の牧草を常備
✔ 匂いが強い牧草・柔らかい牧草など、性質の違うものを組み合わせておく
✔ 開封後の保存方法を丁寧に(湿気は大敵)
✔ メイン牧草を少しずつローテーション
特に 匂いの違い に慣れておくと、体調変化があっても食べてくれる確率が高まります。
■ まとめ:牧草の“種類数”は、うさぎの健康を守る保険になる
あなたのうさぎさんは、今何種類の牧草を食べていますか?
もし、1種類〜2種類程度であれば、ぜひ今日から少しずつ種類を増やしてみてください。
牧草の種類が増えると、
- 食欲の安定
- 健康維持
- いざというときの“保険”
- 飼い主さんの安心感
これらすべてが手に入ります。
うさぎさんが毎日おいしく、安心して牧草を食べられるように。
ぜひ、お家の牧草バリエーションを少しずつ増やしてみてくださいね。
食いつき良い乾燥牧草をぜひ試してみませんか?

