うさぎ牧草の収穫時期の粗繊維の差について

うさぎ牧草に含まれる食物繊維について、粗繊維(CF)という表記が知られています。販売されているうさぎ牧草には、商品パッケージの裏などのどこかに粗繊維の項目で記されている場合が多いです。

では、同じ畑で栽培されたうさぎ牧草も、粗繊維の値が時期によって変化することをご存知でしょうか?

日本標準飼料成分表(中央畜産会、2009年版)によると、牧草の種類ごとに、出穂前(しゅっすいまえ)、出穂期、開花期、結実期の値が記されています。

チモシー牧草の一番刈りの粗繊維であれば、出穂前は18.6%、出穂期は30.8%、開花期は34.0%、結実期は52.1%となっています。一般的には、出穂前に刈り取った牧草が栄養成分が高く、うさぎさんの体に最適な牧草と書かれている場合がありますが、粗繊維だけを見るとそうでもないことが分かります。

うさぎさんに与える牧草は、粗繊維だけを目的としているわけではないのですが、他の成分も含め、総合的に判断して選びたいものですね。