うさぎ牧草には緑色や茶色のものがあり、色の違いがあるのはどうしてでしょうか?

Q.うさぎ用牧草の色の違い(緑色や茶色)はなぜあるのですか?

A.販売されているうさぎさんの牧草には、確かに色の違いがあります。濃い緑色のものがあれば、うぐいす色のものや茶色のものもあります。これらの色の違いを説明するには、牧草の内部の状態の変化を知る必要があります。

刈り取られた牧草は、乾燥の工程を経て、干し草となります。乾燥過程において、植物細胞の水溶液(水分)の中で酵素の働きにより、細胞の構成物が壊れていくことになります。いわゆる枯れていく過程ですね。緑色から茶色への変化は、緑色の葉緑素のクロロフィルが消失していくことで起こります。

この酵素の働きは、細胞内の水分が少ない状態だと活発に行われません。つまり急激に水分を取り除くことで、酵素の活性を抑え、茶色への変色を防ぐことができます。刈った牧草を畑にそのまま置いて天日で乾かすよりも、乾燥機などで水分を短時間で飛ばした方が、緑色を失われずに干し草を作ることができます。

うさぎ牧草の色の違いについて解説してみましたが、いかがでしたか?ただ、緑色に比べて茶色のものがうさぎ牧草としての性能か劣っているわけでないので、その点はご留意ください。皆さまがうさぎ用牧草を選ぶ際のポイントにしていただけますと幸いです。