うさぎさんには乾燥牧草と生牧草の両方が必要でしょうか?

なぜうさぎさんに牧草が必要?

うさぎ用の牧草は、通常牧草と呼んでいますが、この項では生牧草と区別するためにあえて乾燥牧草と表記することにします。

うさぎさんに乾燥牧草が必要なのは、主食としての食物繊維の摂取が大切だからです。

たくさんの食物繊維がうさぎさんの胃腸の活動を活発にし、うっ滞を予防し、健全な盲腸糞の生成を促します。

むしろ、牧草の食物繊維が胃腸に取り込まれないと、うさぎさんの消化器系は正常に動きません。

胃腸が空にならないからこそ、うさぎさんの内臓は活動するのです。

生牧草は乾燥牧草の代替えになるか?

ではこれらの働きはうさぎ用生牧草では不可能なのでしょうか?

うさぎ用生牧草と乾燥牧草は同じ草種の場合、もちろん植物構成物質は同じなので、成分も同様です。

しかし、うさぎ用生牧草は食いつきを重視して販売していることが多く、食いつきを優先するとやわらかい葉が主体となるため、食物繊維が豊富な茎があまり入っていないものになってしまいます。

また、生牧草は水分が多く、うさぎさんが食べ過ぎるとおなかをこわしてしまう可能性があります。

たくさんの生牧草を与える場合は、少し干して乾かせて、しなっとしてからうさぎさんに与える方が無難です。

結論としては、生牧草だからうさぎさんの主食にならないわけではないのですが、その生牧草が太い茎や固い繊維が含まれているかどうかがうさぎさんの主食として適切かを判断できる材料になると考えています。