うさぎさんは牧草よりペレットを食べたいと思っている？

うさぎさんを観察していて思うのですが、牧草を食べている最中にペレットを与えるそぶりを見せると、牧草を食べるのをやめてしまいます。与えるそぶりとは、ペレット入れをケージから持ち出したり、ペレットの袋を開ける音が聞こえたりすることですね。

ということは、うさぎさんの気持ちでは、ペレットがケージの中にないから牧草を食べていることになります。うさぎさんは、他に食べるものがないから仕方なく牧草を食べている感じなのでしょうか。

これが、うさぎさんの牧草とペレットへの反応の差です。うさぎさんは正直ですので、この反応を真に受けると、飼い主さんとしてうさぎさんの食生活を作るうえで間違った判断をしてしまいます。

うさぎさんが求めるままにペレットを与え続けると、ペレットだけでお腹がいっぱいになり、牧草を食べる量が減り、食物繊維摂取量が足りなくなり、健康に悪影響を与えてしまいます。あくまでうさぎさんの主食は牧草です。ペレットは栄養補助食として、サブの立場だとお考えください。

人間も嗜好性が高い食べ物ばかり食べると健康を害しますよね。うさぎさんも同じです。

野生のうさぎさんが住む自然界ではペレットのような食べ物は手に入りません。草原に生える草は栄養に乏しく、うさぎ牧草のように食べ放題で構わないのです。

うさぎさんの健康を支えられるのは飼い主さんだけです。主食牧草とサブペレットのバランスを充分考慮しながら与えるようにしてくださいね。