うさぎさんのためにどんな牧草を選べばよいのでしょうか?
Q.うさぎさんのためにどんな牧草を選べばよいか迷っています。牧草の種類にはどんなものありますか?
A.うさぎさんのための牧草はたくさんの種類が発売されており、初めての方には選ぶのは大変だと思います。
牧草は大きく分けて、イネ科牧草とマメ科牧草に分かれます。
イネ科牧草は、その名前のとおり、稲や小麦の仲間の牧草です。葉が細くてうすく、地面からまっすぐに生えるものが多いです。高い山にも生えますが、草原で生育するものが多いです。茎は中空(筒状で中が空洞)なものもあり、かたく直立するため、うさぎさんにとってはたくさんの繊維質を摂取できるという特徴があります。
マメ科は、大豆や小豆などが含まれる種類で、丸い形の葉が多いです。根粒と呼ばれる根のコブが根粒菌の働きで空気中の窒素養分を取り込める機能を持ったものもあり、そのおかげで豊富な栄養分を含むという一面があります。
(1)イネ科牧草 チモシー(Timothy)
ヨーロッパ原産のイネ科の多年草で、オオアワガエリとも言います。日本全土で見られますが、牧草として利用されるものは主に北海道や東北で栽培されています。
うさぎさんの大好きな味で(嗜好性が高いと言います)、うさぎ牧草と言えば、チモシーを指すほどです。
また、チモシーは繊維質が豊富で、うさぎさんの腸内を活発にするために食物繊維を摂取するという点では最適な牧草のひとつと言えます。
(2)イネ科牧草 イタリアンライグラス(Italian ryegrass)
ヨーロッパ原産の牧草で、世界中の温帯・暖帯の地域で栽培されています。背丈は1mに届かない程度で、茎は細く、葉も細長い。
チモシーよりも暖かい気候の場所で生育するので、栽培エリアが広く、
味は甘味があるそうで(人間にとって甘い味がするかは分かりません)、イタリアンライグラスを好きなうさぎさんは多いです。
(3)イネ科牧草 オーツヘイ (Oaten hay)
中近東が原産の一年草。茎は太めで直立し、葉もやや幅広く長い。冷涼な気候を好みますが、耐寒性はそれほど高くないため、真冬の寒さを超えることは難しいです。
オーツヘイの熟した穂を収穫し、人間用の穀物として利用するものをエンバク(燕麦)と呼び、古来から栽培されてきた。全粒穀物であるオートミールは健康食品と位置づけられ、様々な食品に使われています。
日本国内ではイタリアンライグラスに継ぐ牧草の生産量とななっており、主に北海道で栽培されています。うさぎさんの嗜好性が高いため、チモシーを好まないうさぎさんのメイン牧草としている家庭が多いようです。
(4)マメ科牧草 アルファルファ (Alfalfa)
別名、ムラサキウマゴヤシ。タンパク質やミネラル含有量が多く、馬に与えるとよく肥えるというところから別名の語源になっているようです。前述のとおり、マメ科牧草は根が長く、根粒菌の働きで栄養豊富に育ちます。
ただ、日本の酸性土壌では栽培に適しにくく、アメリカなど海外から輸入するものが多いのが現状です。
牧草の女王と言われるほど栄養たっぷりの牧草ですので、成長期のうさぎさんが食べる牧草としてピッタリなのですが、大人になったうさぎさんには栄養過多の面もあるので、与える量を調整する方がよいと思われます。
<まとめ>
うさぎさんの牧草の種類について、解説してきましたが、いかがでしたか?うさぎさんの味の好みも大事ですが、うさぎさんの健康のことも考えて牧草を選んでくださいね!
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