うさぎさんの体重と牧草は関係ある?適正体重を守る食事と牧草の考え方

「うちの子、ちょっと太ってきた気がする……」

「牧草をたくさん食べているのに、なかなか体重が減りません」

「痩せてきたので、牧草だけで足りるのか心配です」

うさぎさんと暮らしていると、体重の増減はとても気になるものですよね。

毎日抱っこしていると、「少し重くなったかな?」「なんだか骨がゴツゴツしてきた?」と、ちょっとした変化にも気づくことがあります。

では、うさぎさんの体重と牧草には、どんな関係があるのでしょうか?

牧草はうさぎさんの健康に欠かせない大切な食事ですが、牧草だけを食べていれば、どんなうさぎさんでも理想の体重になるというわけではありません。

一方で、ペレットやおやつなどを増やしすぎると、今度は体重が増えすぎることがあります。

大切なのは、「太ったから牧草を減らす」「痩せたからペレットを増やす」という単純な考え方ではなく、牧草・ペレット・野菜・おやつを含めて、うさぎさん全体の食事と体調を見ることです。

今回は、うさぎ畑に実際に届いた飼い主さんの声を紹介しながら、牧草と体重の関係、太り気味のうさぎさん・痩せてきたうさぎさんの食事について考えてみます。

うさぎ

まず、「適正体重」は数字だけでは判断できません

うさぎさんの「適正体重」というと、

「ネザーランドドワーフなら○kg」

「ロップイヤーなら○kg」

というように、品種ごとの数字を思い浮かべる方も多いかもしれません。

しかし、うさぎさんは同じ品種でも体格や骨格にかなり個体差があります。

そのため、体重の数字だけで「太っている」「痩せている」と判断するのは難しいです。

例えば、体の大きな子と小さな子が同じ体重でも、適正とは限りません。

また、成長期と成うさぎ、高齢うさぎさんでも必要な栄養量は異なります。Merck Veterinary Manualでも、うさぎさんの栄養需要は年齢、成長段階、品種、活動量などによって変わるとされています。

だからこそ、

「何gだから太っている」

ではなく、

・以前と比べて体重がどう変化したか
・体つきがどう変わったか
・食欲はどうか
・牧草をどれくらい食べているか
・うんちの状態はどうか
・普段どれくらい動いているか

を一緒に見ていくことが大切です。

牧草は低カロリーだから、たくさん食べても太らない?

チモシー、イタリアンライグラス、オーツヘイなどのイネ科牧草は、ペレットやおやつなどと比べて低エネルギーで、食物繊維を多く含む食事です。

牧草は、うさぎさんの消化管の健康を支えるだけでなく、歯をすり減らすためにも重要です。成うさぎさんでは、チモシーなどのイネ科牧草を十分に食べることが食事の基本とされています。

そのため、

「太っているから牧草を減らそう」

と考える必要は基本的にはありません。

むしろ、ペレットや高カロリーなおやつの量を適切に管理しながら、牧草をしっかり食べてもらうことが大切です。

VCAも、成うさぎさんでは牧草を食事の中心にし、ペレットを与えすぎることが肥満の原因になり得ると説明しています。

反対に、牧草だけで体重を維持できるとは限りません

ここも大切なポイントです。

「牧草はヘルシーだから、牧草だけをたくさん食べていれば大丈夫」

というわけでもありません。

うさぎさんの体格や年齢、活動量、健康状態によって必要な栄養量は違います。

特に、成長期の子、妊娠・授乳中の子、病気などで体重が落ちている子では、必要なエネルギーや栄養を補うために、ペレットなどを利用することがあります。

実際に、うさぎ畑には、

「牧草をほとんど食べなくなって、牧草代用ペレットや給餌を少しして体重の減少を抑えています」

という飼い主さんからの声が届いています。

また、

「一時期は体重が1500gを切ってガリガリになってしまいましたが、先日測ったら2030gになっていました」

という、体重が大きく回復したうさぎさんのお話もありました。

そして飼い主さんは、

「今度は太り過ぎを気にしないといけないなんて、嬉しい悲鳴です」

とおっしゃっていました。

体重が減って心配していた時期を考えると、今度は逆に「増えすぎていないかな」と心配になる。

うさぎさんの体重管理は、本当にその子その子で違います。

実際に「食べてくれた牧草」で体重が戻った子も

うさぎ畑に届く声の中には、牧草を食べる量が増えたことで、体重の維持につながったと感じている飼い主さんもいます。

ある飼い主さんは、

「オジマさんちのチモシーに変えてから、すごく食べてくれるようになって嬉しいです。以前は500gを切ったら安楽死も検討することも視野に入れてくださいと言われていましたが、先月の通院時は840gをキープしていました」

と教えてくださいました。

これは、牧草そのものが「体重を増やす食べ物」という意味ではありません。

今まで食べられなかったうさぎさんが、食べられる牧草を見つけたことで、食事量を確保できるようになったということです。

「体重を増やしたいから、高カロリーなものをたくさん与える」

だけが方法ではありません。

まずは、うさぎさんがしっかり食べられるものを見つけることも大切です。

「太り気味のうさぎさん」は牧草をどう考える?

では、太り気味のうさぎさんの場合はどうでしょうか。

基本的には、

牧草をしっかり食べる習慣を維持しつつ、エネルギー密度の高い食事を見直す

という考え方になります。

特に見直したいのがペレットとおやつです。

うさぎさんはペレットが大好きな子も多く、

「牧草より先にペレットを全部食べてしまう」

「袋を開けた瞬間に飛んでくる」

ということがあります。

すると、ペレットでお腹がいっぱいになって、牧草を食べる量が減ってしまうことがあります。

VCAでは、成うさぎさんへのペレットの与えすぎが肥満につながる可能性を指摘しています。

うさぎ畑のお客様にも、

「半年ほど前に体重の急な増加を獣医師から指摘され、それまで主食として食べていたオーツヘイを食べ放題からたまのおやつ程度に減らし、ペレットも見直して徐々に減量しています」

という飼い主さんがいました。

大切なのは、いきなり食事を大幅に減らすことではありません。

何をどれくらい食べているのかを把握すること。

そして、獣医師とも相談しながら、少しずつ調整することです。

「好きな牧草」がカロリー管理に影響することも

牧草なら何でも同じ、というわけではありません。

種類や収穫時期、成分によって栄養価は変わります。

例えばアルファルファは、チモシーなどのイネ科牧草と比べて栄養が豊富で、たんぱく質やカルシウムも多く含みます。

そのため、成うさぎさんの主食としては、一般的にチモシーなどのイネ科牧草が中心になります。

一方で、うさぎ畑には、

「カロリーの高いアルファルファはよく食べて、なくなるんですが(笑)」

という飼い主さんの声も届いています。

「よく食べる=いくらでも食べていい」

とは限りません。

うさぎさんが大好きなものほど、与える量を考える必要がある場合があります。

特に体重が増加している場合は、「食べてくれるから」という理由だけで特定の牧草やペレットを増やすのではなく、食事全体を見直してみましょう。

「痩せてきた」ときは、まず原因を考えたい

逆に、うさぎさんの体重が減っている場合は、単純に「食べる量を増やせばいい」とは限りません。

急に痩せてきた場合、

・牧草を食べる量が減った
・ペレットを残すようになった
・歯が痛い
・口の中に問題がある
・消化管の動きが悪い
・病気がある
・高齢になって食べにくくなった

など、さまざまな可能性があります。

実際に、うさぎ畑には、

「歯の問題で食べられなくなり、痩せてしまいました」

という飼い主さんからの声が何度も届いています。

あるうさぎさんは、不正咬合のため食べられなくなって痩せ、手術を2回受けていました。

その後、うさぎ畑のイタリアンライグラスを試したところ、

「袋から出した途端に、すごい勢いで食べました」

と喜んでいただきました。

また、エンセファリトゾーンの症状から体重が落ち、強制給餌をしていたうさぎさんが、牧草を食べる量を少しずつ取り戻したというレビューも届いています。

体重が減ったときに大切なのは、「太らせること」より先に、「なぜ痩せたのか」を考えることです。

高齢うさぎさんは体重の変化をこまめにチェック

特に高齢のうさぎさんは、体重の変化を定期的に確認しておきたいところです。

うさぎ畑には、

「11歳になる高齢うさぎです」

「13歳のうさぎと暮らしています」

「年齢とともに牧草やペレットを食べる量が減りました」

という声がたくさん届いています。

高齢になると、歯の状態や筋肉量、運動量、食欲などが若いころとは変わってくることがあります。

「年だから少しくらい痩せても仕方ない」

と考えず、体重が減り続けていないか確認してあげてください。

反対に、運動量が落ちたのに若いころと同じようにペレットやおやつを与えていると、体重が増えてしまうこともあります。

高齢うさぎさんほど、「昔と同じ量」ではなく「今の状態」を見て食事を考えることが大切です。

牧草を食べないから、ペレットを増やす……その前に

「牧草を食べないので、ペレットを増やしています」

という相談を受けることがあります。

食べてほしいのに食べてくれない。

体重も心配。

そうなると、少しでも食べてくれるペレットを増やしたくなる気持ちは、とてもよく分かります。

ただ、ペレットを増やした結果、

牧草をさらに食べなくなる

ということも考えられます。

うさぎ畑のお客様からも、

「ペレットも牧草も食べない」

「ペレットだけは食べる」

「ペレットを増やしたら牧草をさらに食べなくなった」

といった悩みが届いています。

もちろん、病気や歯の問題などで牧草が食べられない場合は、通常の食事管理とは考え方が変わります。

その場合は、獣医師と相談しながら、その子が食べられるものを優先する必要があります。

一方、健康な成うさぎさんであれば、ペレットはあくまで牧草を補う位置づけとして、与える量を考えることが重要です。

「体重を増やすためのペレット」と「食べないから与えるペレット」は違う

ここも飼い主さんには覚えておいてほしいところです。

例えば、

病気から回復中で体重が落ちている。

高齢で食欲が落ちている。

歯の問題で牧草が十分に食べられない。

こうした場合には、獣医師と相談してペレットなどを活用することがあります。

一方で、

「ペレットならいくらでも食べるから、牧草を食べなくてもペレットをたくさんあげよう」

という考え方は、健康な成うさぎさんの食事としては注意が必要です。

ペレットの量が多くなりすぎると、牧草の摂取量が減り、肥満や消化管の問題につながる可能性があります。

だから、

「なぜ、この食事をあげているのか?」

を一度考えてみてください。

これは、うさぎ畑がとても大切にしている考え方です。

うさぎさんの体重管理でチェックしたい5つのこと

体重が気になったら、まず次の5つを確認してみましょう。

1.体重は以前と比べてどう変わった?

同じ条件で定期的に測って、記録しておくと変化が分かりやすくなります。

2.牧草はどれくらい食べている?

「牧草を入れた」ではなく、「実際にどれくらい食べたか」を見ることが大切です。

3.ペレットはどれくらい?

目分量ではなく、できれば計量して与えましょう。

4.おやつや野菜はどれくらい?

少量のつもりでも、毎日積み重なると食事全体に影響します。

5.体調に変化はない?

うんち、食欲、動き、歯、呼吸などに変化がないか確認しましょう。

体重の変化だけを見ていると、原因を見落としてしまうことがあります。

「体重を減らしたい」からといって牧草を制限しすぎない

太り気味のうさぎさんを見ると、

「食べる量を減らさないと」

と思ってしまいますよね。

でも、牧草まで極端に制限するのはおすすめできません。

牧草は、うさぎさんの消化管の健康や歯のために重要な食事です。

体重管理では、

牧草を中心にした食生活を維持しながら、ペレットや高カロリーなものを適切に調整する

という方向で考えることが基本です。

ただし、実際の減量方法やペレット量は、うさぎさんの体格や健康状態によって異なります。

特に肥満が疑われる場合は、急激な食事制限をせず、獣医師に相談してください。

「痩せてきた」場合も、急に食事を増やさない

反対に、体重が減っているからといって、突然ペレットやおやつを大量に増やすのもおすすめできません。

特に、食欲低下を伴っている場合は、病気が原因かもしれません。

うさぎさんでは食欲低下が消化管の問題や歯の病気などと関連することがあります。

「体重が減った」という結果だけではなく、

「なぜ食べなくなったのか」

を確認することが大切です。

食べない状態が続く、うんちが減る、元気がない、急激に体重が減るなどの場合は、早めに動物病院へ相談してください。

うさぎさんの「理想の体重」は、その子によって違う

「うちの子は1kgだから痩せている?」

「2kgあるから太っている?」

数字だけでは判断できません。

大切なのは、そのうさぎさん自身の適正な体格と、これまでの体重推移です。

例えば、うさぎ畑には、

「5歳のネザーランドドワーフで850gです」

というお客様の声もあります。

一方で、2kgを超えるうさぎさんもいます。

同じ「うさぎさん」でも、体格はまったく違います。

だからこそ、ネットで見た「平均体重」と比べるだけではなく、動物病院で適正体重・体型について相談しておくと安心です。

牧草は「ダイエット食品」ではなく、毎日の大切な主食

牧草について、

「低カロリーだからダイエット用」

と思っている方もいるかもしれません。

でも、牧草の役割はそれだけではありません。

食物繊維を摂る。

消化管の正常な働きを支える。

長い繊維を噛む。

歯を適切に摩耗させる。

そして、うさぎさんが自然な形で食事を続ける。

牧草には、たくさんの役割があります。

だからこそ、

太っている子にも牧草。

痩せている子にも、まずは食べられる牧草を探す。

という考え方が大切です。

もちろん、病気や特殊な栄養管理が必要な場合は獣医師の指示を優先してください。

「食べること」が、体重管理のスタートです

うさぎさんの体重を管理しようとすると、

「何gにするか」

「ペレットを何gにするか」

という数字ばかりが気になってしまいます。

でも、その前に大切なのは、

「うちの子は、ちゃんと食べているか?」

です。

牧草を食べている。

うんちが出ている。

元気に動いている。

適正な体型を維持している。

それが何より大切です。

うさぎ畑に届く飼い主さんの声を見ても、

「食べてくれるようになって体重をキープできた」

「一時期ガリガリになったけれど、今度は太り過ぎを心配できるようになった」

「牧草を食べなかった子が、ようやくお気に入りの牧草を見つけた」

というように、体重の変化には「食べる」ということが深く関係しています。

体重が変わったら、牧草だけを疑わない

最後に、一番お伝えしたいことがあります。

体重が増えたからといって、牧草が悪いとは限りません。

逆に、

体重が減ったからといって、牧草が足りないだけとも限りません。

ペレット、おやつ、野菜、牧草の種類や量、運動量、年齢、歯の状態、病気など、いろいろなものが関係しています。

だからこそ、

「太ったから牧草を減らす」

「痩せたからペレットを増やす」

と短絡的に考えるのではなく、

「この子は、今どんな食事をしていて、なぜこの体重になっているのだろう?」

と考えてみてください。

その視点があるだけで、うさぎさんの食事は少しずつ変わってくると思います。

そして、毎月でも体重を記録しておくと、「いつの間にか増えていた」「いつの間にか減っていた」ということを防ぎやすくなります。

うさぎさんは、言葉で「ちょっと痩せたよ」「最近食べすぎたよ」と教えてくれません。

だからこそ、飼い主さんが、

体重を見る。

牧草を見る。

うんちを見る。

食欲を見る。

この4つを日々見守ってあげてください。

「今日もよく食べてるね」

「体重も安定しているね」

そんな日が一日でも長く続くことが、うさぎさんにとって一番うれしいことなのだと思います。

うさぎ畑は、牧草を通して、うさぎさんが「食べること」を楽しみながら、健康に暮らせるお手伝いをしていきたいと思っています。

牧草試供品サンプル無料プレゼント