にんじん葉の約半分は出荷できない?
これは、収穫後、水洗いした「にんじん葉」の写真です。

一見すると、
「きれいなにんじん葉がたくさんあるな」
と思われるかもしれません。
ところが、このあと欠けた葉、傷んだ葉、黄色くなった葉などを一枚ずつ確認して、より分けていきます。
すると……
出荷できる状態のにんじん葉は、約半分になってしまうことがあります。
畑では、たくさんのにんじん葉が生えているように見えます。
でも、実際にうさぎさんのお手元へお届けできる「きれいなにんじん葉」は、それほど多くありません。
今回は、うさぎ畑の生にんじん葉がどのように出荷されているのか、そして、実際に飼い主さんからどんな声が届いているのかをご紹介します。
畑では、にんじん葉がたくさん育っています
にんじんを栽培している畑を見ると、緑色の葉っぱが一面に広がっています。
その光景を見ると、
「これだけたくさんあれば、たくさん出荷できそう」
と思いますよね。
ところが、実際の作業はそんなに簡単ではありません。
収穫したにんじん葉をそのまま袋に詰めているわけではないからです。
収穫後には、
- 傷んでいる葉
- 黄色くなっている葉
- 葉先が欠けているもの
- 虫食いなどがあるもの
- 状態の悪いもの
などを、一つひとつ確認します。
そして、うさぎさんにお届けできる状態のものだけを残します。
その結果、最初に収穫した量の半分程度しか、出荷できないこともあります。
つまり、
畑に生えている量=販売できる量
ではありません。
ここが、農家として実際に作ってみないとなかなか伝わりにくいところです。
「きれいなにんじん葉ですね」と言っていただける理由
うさぎ畑のにんじん葉について、飼い主さんからよくいただく言葉があります。
それが、
「きれい」
「新鮮」
「立派」
という言葉です。
実際に、
「大変綺麗で立派な人参葉で、うちの子たちもものすごい勢いで食べています」
というレビューをいただきました。
また、
「とても新鮮できれいなにんじん葉で、愛兎も喜んで食べていました」
という声もあります。
もちろん、私たちにとっては毎日の農作業です。
でも、飼い主さんにとっては、大切なうさぎさんが毎日口にするもの。
だからこそ、
「せっかく注文していただいたのだから、できるだけ良い状態のものを届けたい」
と思っています。
そのために、一枚一枚確認しながら選別しています。
うさぎさんは、にんじん葉が大好き?
にんじん葉を育てていると、
「本当にうさぎさんは、にんじん葉が好きなんだな」
と感じることがあります。
実際、お客様から届く声にも、にんじん葉への喜びがたくさんあります。
ある8歳になるネザーランドドワーフの男の子の飼い主さんからは、
「以前ウサギ飼いのお友達からにんじんの葉を頂いた時、ものすごく食い付きがよくて今回初めて注文してみました。」
とのこと。
そして、荷物が届くと、
「到着するとすぐに箱に寄ってきて興味津々でした。」
さらに、
「前回同様すごく食い付きもよく催促してくるほどです。」
と教えてくださいました。
箱が届いただけで、
「もしかして、あれが入ってる?」
と分かるのでしょうか。
そんな姿を想像すると、農家としてもうれしくなります。
「袋を開けた瞬間からソワソワ」
別の飼い主さんからは、こんな声もありました。
「新鮮で香りが良く、開けた瞬間から早くちょうだい!とソワソワしてました笑」
うさぎさんにとって、食事は毎日の楽しみの一つ。
特に、普段から好きなものを覚えている子は、袋を開ける音や匂いだけで反応することがあります。
「まだ何もあげてないのに、もう分かってるの?」
そんな経験をしたことのある飼い主さんも、きっといらっしゃるのではないでしょうか。
「牧草を食べない子」のきっかけになることも
にんじん葉について届く声の中には、牧草との関係について書かれたものもあります。
ある飼い主さんは、
「うちのコも年々牧草を食べてくれなくなり色々試しています。」
と書いてくださいました。
また別の飼い主さんからは、
「うちの子は小さい頃より食の好みに偏りがありました。野草はダメ、野菜もほんの数種類だけ。」
というご相談がありました。
その中でも、にんじん葉は特にお気に入り。
「食欲が落ちた時でも何とか食いつなぎの役割になってくれています。」
とのことでした。
ここは、牧草農家として非常に考えさせられるところです。
もちろん、にんじん葉は牧草の代わりになるものではありません。
うさぎさんの主食として牧草を食べることは大切です。
ただ、普段から「この子が好きな食べ物」をいくつか知っておくことは、食欲が落ちたときに飼い主さんの心の支えになることがあります。
そして、食欲の低下がある場合には、食べ物の好みだけと考えず、体調や歯の状態なども確認することが大切です。
「食べる音」がうれしい
にんじん葉を食べるときの、
「ポリポリ」
「ボリボリ」
という音。
飼い主さんにとっては、何とも嬉しい音なのではないでしょうか。
実際、
「うさぎがとても喜んで、ボリボリ音を立てながら食べていました。」
というレビューもありました。
また、
「もの凄い勢いで食べてしまいました!どんだけお口に入れるの?っていうぐらいムシャムシャ」
という声も。
さらに、
「うちの子(2歳)はにんじん葉が大好きすぎて、いつも鼻の穴を広げ、ものすごい勢いで食べてしまいます。」
という、とても微笑ましいご報告も届いています。
農家にとっては、畑で育てた葉っぱ。
でも、飼い主さんにとっては、
「うちの子が喜んで食べている姿」
そのものが、にんじん葉を購入する理由なのだと思います。
「全部きれいに食べてくれる」とは限りません
一方で、にんじん葉をお届けしたからといって、すべてのうさぎさんが同じように食べるわけではありません。
食べる量にも個体差があります。
ある飼い主さんからは、
「とても喜んで食べています。ただ、量が多すぎてひとりでは食べ切れず、いつも最後は黄色くなったり腐ったりしてしまいます。」
という声も届きました。
これは農家としても大切なご意見です。
「たくさん入っている=必ずしも使いやすい」
とは限りません。
一羽飼いのご家庭と、多頭飼いのご家庭では、消費する量も大きく違います。
実際、
「うちは3羽いるので、すぐに人参葉が無くなってしまいます。」
という飼い主さんもいます。
同じ200g、500gでも、
「すぐに食べ切る」
というご家庭もあれば、
「最後まで食べ切るのが難しい」
というご家庭もあります。
だからこそ、うさぎさんの食べる量に合わせたサイズ選びや保存方法も大切になります。
生のにんじん葉は、保存も大切です
生の葉っぱだからこそ、保存方法にも気をつけたいところです。
実際にお客様から、
「根元に濡らしたキッチンペーパーを巻き、保存袋に入れ、冷蔵庫で保管したところ1週間新鮮なままでした。」
という保存についてのご報告もいただいています。
一方で、
「保存が難しく、残りあと僅かのところでカビさせてしまったのが心苦しかったです……」
という声もありました。
せっかく届いたにんじん葉。
できるだけ最後まで、うさぎさんにおいしく食べてもらいたいですよね。
そのためには、届いた後の保存も重要です。
ご家庭の冷蔵庫の状態や保存環境によっても変わるため、「何日必ず大丈夫」とは言えません。
葉の状態を確認しながら、傷みが出たものは取り除いてください。
なぜ、約半分しか出荷できないのか
ここで、最初の話に戻ります。
畑には、たくさんのにんじん葉があります。
でも、
そのすべてがお客様に届けられるわけではありません。
収穫する。
↓
水洗いする。
↓
状態を確認する。
↓
傷んだ葉や欠けた葉などを取り除く。
↓
良い状態の葉を選ぶ。
↓
袋詰めする。
この作業をして、ようやく一袋の「うさぎ畑のにんじん葉」になります。
だから、畑にたくさん生えているように見えても、実際に販売できる量は限られます。
農家からすると当たり前の作業なのですが、商品を購入する飼い主さんには、なかなか見えない部分です。
今回の記事を通して、
「にんじん葉って、こうやって選ばれているんだ」
と少しでも知っていただけたら嬉しく思います。
うさぎさんに喜んでもらうために、一枚ずつ
私たちが一番大切にしているのは、
うさぎさんに喜んで食べてもらえる状態でお届けすること。
そのために、収穫したにんじん葉をそのまま出荷するのではなく、一枚一枚確認しています。
畑で育てる。
収穫する。
洗う。
選別する。
袋に詰める。
そして、
「この葉っぱを、あの子が食べてくれるかな」
と思いながら発送する。
そんな工程を経て、飼い主さんのもとへ届きます。
お客様から、
「箱を開けたら喜んだ」
「ものすごい勢いで食べた」
「催促してくる」
「新鮮で立派だった」
そんな声をいただくたびに、
「作っていてよかった」
と思います。
「畑にあるもの」ではなく、「お届けできるもの」を作る
農家として、畑で作物を育てることはもちろん大切です。
でも、うさぎ畑が目指しているのは、
ただ、にんじん葉をたくさん収穫することではありません。
飼い主さんが袋を開けたとき、
「きれいな葉っぱだな」
と思ってもらえること。
うさぎさんの前に置いたとき、
「これ、好き!」
と喜んでもらえること。
そして、
「今日もおいしそうに食べてる」
と飼い主さんが笑顔になれること。
そのために、畑からお届けするまでの一つひとつの作業を大切にしています。
これからも、うさぎさんの「おいしい」を畑から
畑では、今日もにんじん葉が育っています。
その葉っぱの中には、出荷できないものもたくさんあります。
でも、それは決して無駄な作業ではありません。
一枚一枚選別するからこそ、
「きれいなにんじん葉ですね」
「新鮮で立派です」
「うちの子が喜んで食べました」
という声につながっているのだと思っています。
にんじん葉が大好きな子。
初めて食べる子。
好き嫌いの多い子。
牧草を食べる量が気になっている子。
シニアになって食べられるものが変わってきた子。
うさぎさんによって、食の好みも暮らし方もさまざまです。
だからこそ、これからも一羽一羽のうさぎさんを思い浮かべながら、畑からお届けしていきたいと思います。
今日も、うさぎさんの「おいしい」を作るために。
うさぎ畑では、にんじん葉を一枚ずつ選別しています。
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