うさぎさんは牧草を仕方なく食べる?|牧草を食べない理由と好きな牧草の探し方
「ペレットを見せると飛んでくるのに、牧草には見向きもしない」
「おやつなら喜んで食べるのに、牧草を入れても知らん顔」
「牧草を食べてほしいのに、仕方なく食べているように見える……」
そんな経験はありませんか?
うちのうさぎさんも、ペレットを与えると飛びかかるようにして向かっていき、一生懸命食べます。
ところが牧草を与えても、しばらくは身動きすらしません。
やがて牧草の近くへ行き、
においを嗅いで、
ちょっと突いてみて、
しばらく考えてから……
ようやく食べ始めます。
その姿を見ていると、
「何も食べないよりはマシか」
とでも言っているように見えるのです。
特に茎が多く、硬めの牧草になると、その傾向が強く感じられます。
そこで今回は、
「うさぎさんは硬い牧草を仕方なく食べているの?」
という、飼い主さんなら一度は考えたことがあるかもしれない疑問について考えてみたいと思います。
うさぎさんは牧草よりペレットが好き?
まず、これは多くの飼い主さんが感じていることではないでしょうか。
牧草をたっぷり入れても知らん顔。
でも、ペレットの袋を開けた瞬間、
「待ってました!」
とばかりに走ってくる。
おやつを見せれば、
「早くちょうだい!」
と催促する。
それに比べると牧草は、
「……まあ、食べておくか」
という感じ。
実際、牧草を食べる姿を見て、
「本当に牧草が好きなのかな?」
と思ってしまうことがあります。
特にチモシーのようなイネ科牧草は、葉の部分だけでなく、茎の部分も含まれています。
そのため、柔らかく香りの良い部分は喜んで食べるけれど、硬い茎は残す、という子もいます。
うさぎ畑に届いた声にも、
「牧草は、いつも見向きもしませんがこちらのは硬い部分がなく少量ながらも食べています。」
というものがありました。
飼い主さんとしては、
「少しでも食べてくれた!」
という嬉しさがある一方、
「できれば、自分からもっと食べてほしい」
という気持ちもありますよね。

「硬いところを食べない」という悩み
牧草の好みで、よく聞くのが「硬さ」の問題です。
実際にSNSには、
「硬いところを食べないと思うと、柔らかいところを食べないとか、色々な牧草買いましたが、好みが安定して苦戦中」
という飼い主さんの声がありました。
これ、本当に難しいですよね。
「硬い牧草が嫌いなのかな?」
と思って柔らかい牧草を買ってみたら、今度は食べない。
「じゃあ、葉が多い牧草なら?」
と思ったら、それも食べない。
ようやく気に入った牧草が見つかったと思ったら、しばらくして急に食べなくなった。
牧草探しをしている飼い主さんなら、一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
「チモシーを食べない」は珍しいことではありません
うさぎさんの牧草といえばチモシー。
そのため、
「チモシーを食べてくれない」
と、飼い主さんはとても悩みます。
でも、うさぎさんにはそれぞれ好みがあります。
実際、うさぎ畑のSNSにも、
「チモシーは食べません。」
という声がありました。
さらに、
「チモシー食べないけどオーツヘイ食べる子多いですよね」
という声も。
そして、
「うちの子はチモシーは食べないんです。オーツヘイだけで。」
という飼い主さんもいます。
「チモシーを食べない=牧草嫌い」
とは限りません。
チモシーは食べないけれど、オーツヘイなら食べる。
チモシーは食べないけれど、イタリアンライグラスなら食べる。
そんな子もいます。
だから、チモシーを食べないときこそ、
「この子が食べてくれる牧草は何だろう?」
と視点を変えてみることも大切です。
実際に「イタライなら食べた」という声も
うさぎ畑には、牧草をあまり食べなかった子がイタリアンライグラスを食べてくれたという声も届いています。
ある4か月の子うさぎさんについて、
「今まで牧草の食い付きが悪かった4ヶ月の子うさぎです。」
という飼い主さん。
サンプルを試したところ、
「凄く食べてくれたので本製品を注文させて頂きました。」
とのことでした。
さらに、
「変わらず凄く食べてくれて今後も購入させて頂きたいと思っています!」
と喜んでくださいました。
また、
「ものすごく、食い付きがよく、あっと言う間に食べきってしまいました。今まであげていた牧草は、ほとんど食べてくれません。」
という声もあります。
これは牧草農家として、とても嬉しい言葉です。
「牧草を食べない」と悩んでいた飼い主さんにとっては、
「食べてくれる牧草が見つかった」
ということそのものが、大きな出来事だからです。
好きな牧草に、別の牧草を混ぜる方法
複数の牧草を食べられるようにしておくことには、メリットがあります。
例えば、
チモシーはあまり食べないけれど、イタライなら食べる。
そんな子なら、まずイタライをきっかけに牧草を食べる習慣を作り、その中に少しずつ別の牧草を混ぜてみる方法もあります。
実際、
「うちのしろちゃんは大好きです。少し、一番刈りのチモシーを混ぜて食べてもらってます」
という声も届いています。
また、
「あまりチモシーが好きではないのですが、こちらの緑のオーツヘイと一緒にあげると他も食いつきがよく自分から食べに行きます。」
という声もあります。
ただし、これは「好きな牧草に混ぜれば必ず食べる」という意味ではありません。
うさぎさんによっては、
「好きな牧草だけを器用に選んで食べる」
こともあります。
それでも、牧草の種類を一つに限定せず、少しずつ選択肢を増やしていくことには意味があります。
牧草を「仕方なく」食べているように見える理由
では、最初の疑問に戻ります。
うさぎさんは、牧草を仕方なく食べているのでしょうか?
これは、うさぎさんの気持ちを直接聞くことができない以上、
「仕方なく食べています」
と断定することはできません。
ただ、飼い主さんから見ると、
「ペレットのときとは明らかにテンションが違う」
ということはありますよね。
特に、香りの強い柔らかな部分ではなく、硬い茎の多い牧草を、
モグモグ……
モグモグ……
と時間をかけて食べている姿を見ると、
「そんなに好きじゃないけど、必要だから食べてるのかな?」
と思ってしまいます。
一方で、牧草そのものを好んで食べる子もいます。
うさぎ畑のお客様には、
「とても美味しいみたいで茎も葉っぱもあっという間に食べます。」
という子もいました。
さらに、
「ごはんの準備をすると早く食べたくてそわそわするくらいお気に入りです。」
という声まであります。
つまり、
牧草が好きな子もいれば、牧草の種類によって反応が違う子もいる。
そう考えたほうが自然なのではないでしょうか。
「牧草なら何でもいい」ではありません
牧草を食べない子の飼い主さんからすると、
「とにかく何でもいいから食べて!」
という気持ちになることがあります。
でも、うさぎさんからすれば、
「牧草なら何でもいいよ」
ではないのかもしれません。
実際、
「硬いところを食べないと思うと、柔らかいところを食べない」
という子もいます。
また、
「チモシーにこだわらず、いろいろな牧草食べてほしいですね」
という飼い主さんの声もありました。
私も、牧草を作る側として、
「チモシーを食べないからダメ」
とは考えていません。
イタリアンライグラスが好きなら、それも一つ。
オーツヘイが好きなら、それも一つ。
ほかのイネ科牧草が好きなら、それも一つ。
まずは、
「この子が食べてくれる牧草を見つける」
ことから始めていいと思っています。
「最初は無視。でも翌朝には完食」ということも
牧草探しをしていると、面白いことがあります。
新しい牧草を与えた瞬間、
「何これ?」
と完全に無視。
飼い主さんは、
「やっぱりダメか……」
とがっかりします。
ところが翌朝、見てみると、
きれいに食べている。
実際、うさぎ畑のお客様から、
「袋を開けた時の香りに嫌がるかな?と思いつつあげました。思った通り完全に無視。興味を示さず。でも翌朝、見てみると完食してくれてて、その後はよく食べてくれました。最初はとても警戒していたみたいです。」
という、とても興味深い声が届いています。
新しい牧草に対して、すぐに飛びつく子ばかりではありません。
警戒して、
「これは食べ物なの?」
と確認してから食べる子もいます。
だから、新しい牧草を出した瞬間に食べなかったからといって、
「この牧草は嫌い」
とすぐに判断しなくてもいいのかもしれません。
牧草を食べないとき、試してほしいこと
牧草を食べないときには、いくつかの方法があります。
1.牧草の種類を変えてみる
チモシーだけでなく、イタリアンライグラス、オーツヘイなど、別のイネ科牧草を試してみます。
2.硬さを変えてみる
硬い牧草が苦手な子なら、柔らかめの牧草を試してみる。
逆に、硬い茎を好む子もいるので、その子の反応を見ます。
3.香りの違う牧草を試してみる
牧草は種類によって香りが違います。
袋を開けたときの香りを飼い主さん自身が比べてみるのも面白いと思います。
4.好きな牧草と組み合わせる
好きな牧草に少量の別の牧草を混ぜてみる方法があります。
5.少量から試してみる
いきなり大袋を購入するのではなく、サンプルなど少量から試すと、牧草選びの負担を減らせます。
それでも「食べない」ときは、体調の確認を
ここは、とても大切なところです。
「うちの子は牧草嫌いだから」
と、すべてを好みの問題にしてしまうのは危険です。
牧草だけでなく、ペレットや野菜も食べない。
ウンチが減っている。
ウンチが小さくなっている。
元気がない。
口元を気にしている。
食べようとするけれど食べられない。
そんな変化がある場合は、歯のトラブルや消化管の不調など、体調面の問題が隠れていることがあります。
特に、食欲が急に落ちた場合は、牧草の種類を探す前に動物病院へ相談してください。
「何か好きな牧草を探してあげればいい」
だけでは済まないケースもあります。
「仕方なく」から「これ好き!」へ
牧草を食べるときのうさぎさんを見て、
「仕方なく食べているのかな?」
と思ってしまう。
その気持ちは、よく分かります。
でも、牧草にもいろいろな種類があります。
チモシーは食べないけれど、イタライなら食べる。
イタライは食べないけれど、オーツヘイなら食べる。
硬い牧草は嫌いだけれど、柔らかい牧草なら食べる。
逆に、硬い茎が大好きな子もいる。
同じ牧草でも、季節や収穫時期によって食べ方が変わることもあります。
だからこそ、
「うちの子は牧草が嫌い」
と決めつける前に、
「うちの子は、どんな牧草なら好きなんだろう?」
と考えてみてください。
牧草を探すことは、なかなか大変です。
何種類買っても食べてくれなければ、お金もかかります。
実際に、
「うちの子はどのチモシーを買っても食べませんでした。また新たに探さないとならないですが、お金もかかりますし、困ってます。」
という切実な声も届いています。
だからこそ、牧草探しに疲れてしまったときは、一度に全部解決しようとしなくてもいいと思います。
まずは少量から。
一種類ずつ。
その子の反応を見ながら。
「今日はちょっと食べた」
「昨日より減っている」
「この牧草は袋を開けると近づいてくる」
そんな小さな変化を見つけていく。
牧草を食べる姿が、飼い主さんの安心につながる
うさぎさんが牧草をモグモグ食べている。
それだけで、飼い主さんは少し安心できます。
「今日も食べてくれた」
「ウンチもしっかり出ている」
「この牧草、気に入ってくれたみたい」
そんな毎日の小さな安心が積み重なっていくのだと思います。
そして、もし今、
「うちの子は牧草を仕方なく食べているみたい」
と感じているなら。
もしかすると、まだその子が本当に気に入る牧草に出会っていないだけかもしれません。
牧草はチモシーだけではありません。
イタリアンライグラスもあります。
オーツヘイもあります。
そのほかにも、いろいろなイネ科牧草があります。
うさぎさんによって好みは違います。
だからこそ、焦らずに探してみてください。
「仕方なく食べる牧草」から、「これ、好き!」と食べてくれる牧草へ。
その一種類に出会うお手伝いができたら。
牧草を作っている私たちにとって、これほどうれしいことはありません。
うさぎさんが今日もおいしそうに牧草を食べていますように。
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