うさぎさんが食欲がありません。何を食べさせたらいい?

「昨日まであんなに食べていたのに、今日はほとんど食べない……」

うさぎさんの食欲が急に落ちてしまったら、飼い主さんはいても立ってもいられないほど心配になりますよね。

大好きだったペレットを残す。

牧草をほとんど食べない。

おやつにも反応しない。

うんちも少なくなってきた。

そんな姿を見ると、

「何か食べさせないと……」

「どうしたら食欲が戻るの?」

と、必死になってしまうと思います。

うさぎ畑にも、食欲が落ちてしまったうさぎさんについて、たくさんのご相談が届いています。

「最近、食欲がなかったり、うんちが出なかったりで病院通いの日々です」

「10歳9ヶ月のシニアうさぎが、急に牧草を食べる量が減りました」

「9歳のネザーランドですが、最近食べる量が減って、うんちの量も減り、小さいうんちが多いです」

どの飼い主さんも、「何とか食べてほしい」という気持ちでいっぱいです。

この記事では、うさぎさんの食欲がないときに考えられる原因、病院へ相談する目安、そして「食べられるもの」を探すときの考え方について、うさぎ畑に届いた実際の声を交えながらお話しします。

食欲ないうさぎ

うさぎの食欲がないとき、まず確認してほしいこと

うさぎさんの食欲が落ちたときは、まず次のことを確認してみてください。

  • 牧草を食べているか
  • ペレットを食べているか
  • 水を飲んでいるか
  • うんちはいつも通り出ているか
  • うんちの大きさは変わっていないか
  • 元気に動いているか
  • いつも好きなものを食べるか
  • 歯ぎしりやうずくまる姿勢がないか
  • お腹が張っていないか

特に大切なのが、「食欲」と「うんち」をセットで見ることです。

うさぎは食べる量が減ると消化管の動きにも影響が出やすく、胃腸の動きが低下する「消化管うっ滞(GIスタシス)」につながることがあります。

また、食欲低下の原因が歯の痛みなどにある場合、その結果として食べられなくなり、さらに胃腸の動きが悪くなるという悪循環になることもあります。

だから、

「少し食べているから大丈夫」

ではなく、

「普段と比べて食べる量がどうなっているか」

を見ることが大切です。


うさぎの食欲がなくなる原因

うさぎさんの食欲がなくなる原因は一つではありません。

ストレス

うさぎさんは環境の変化に敏感な動物です。

引っ越し、騒音、温度変化、他の動物との接触、飼い主さんの生活リズムの変化など、私たちからすると小さなことでもストレスになる場合があります。

実際に、うさぎ畑には、

「冬の尋常じゃない冷え込みで暖房を最大にしても効果がなく、食欲が落ちて心配でした」

という飼い主さんの声も届いています。

ただし、ストレスだと思っていても、実際には歯や胃腸など別の原因が隠れていることもあります。

「環境が変わったから食べないのかな」と決めつけず、ほかの症状がないかも確認してください。


不正咬合など歯のトラブル

うさぎさんは歯が伸び続ける動物です。

牧草などを噛むことで歯が適切に摩耗しますが、歯の噛み合わせに問題が生じると、口の中に痛みが出て食べにくくなることがあります。

特に、

「硬い牧草を食べなくなった」

「柔らかいものなら食べる」

「牧草の種類によって食べたり食べなかったりする」

「食べたい様子はあるのに、途中でやめる」

といった変化がある場合は、歯の状態も確認してもらうと安心です。

うさぎ畑には、

「昨年病気から不正咬合を発症しました。今月の治療後から食欲が落ちました。色々試行錯誤しながら与えていますがなかなか難しいです」

という飼い主さんからの相談も届いています。

また、

「去年の冬ごろから年齢的なこともあるのか食欲が落ちてしまい、牧草も食べない。その結果、歯が伸びてもっと食欲が落ちてしまった」

というレビューもありました。

食欲が落ちる原因と歯の問題が、お互いに影響し合ってしまうこともあるのです。


胃腸のうっ滞にも注意

うさぎさんの食欲が落ちたとき、特に注意したいのが胃腸のトラブルです。

食物繊維の少ない食事、痛み、ストレス、歯の問題など、さまざまな原因から食べる量が減り、消化管の動きが低下することがあります。

胃腸の動きが悪くなると、

食べない

胃腸の動きがさらに悪くなる

ガスがたまってお腹が苦しくなる

さらに食べなくなる

という悪循環に陥ることがあります。

そのため、

「食べないけど元気そうだから、もう少し様子を見よう」

と長時間様子を見るのはおすすめできません。

食欲が落ちているうえに、うんちが少ない、元気がない、お腹が張っている、痛そうにしているなどの症状がある場合は、早めに動物病院へ相談してください。


「食べない」とき、何を食べさせればいい?

ここが、飼い主さんが一番悩むところではないでしょうか。

「病院には行った」

「治療もしてもらった」

「でも、家に帰ってから何を食べさせたらいいの?」

そんな相談も少なくありません。

まず大前提として、食欲不振の原因が分からない状態で、食べ物だけで何とかしようとするのは危険です。

特にお腹が張っている、強い痛みがある、排便がないなどの場合は、自己判断で無理に食べさせることが適切でないケースがあります。胃腸の閉塞などが疑われる場合には、強制給餌が問題になることもあります。

ですから、

「食べない=生野菜をあげればいい」

という単純な話ではありません。

まずは獣医師さんに相談。

そのうえで、食べることが許可されている状態なら、

「この子が食べたくなるものは何だろう?」

と探していくことが大切です。


牧草を食べないときは「食べる牧草」を探してみる

うさぎ畑には、牧草を食べないという相談が本当にたくさん届きます。

ある飼い主さんは、

「3羽ともチモシーをあまり食べてくれない子達ですが、3羽とも喜んで食べてくれました!」

と、レギュラー乾燥イタライについて喜びの声をくださいました。

別の方からは、

「牧草食べなかったうちのウサちゃんが、うさぎ畑さんの牧草、主にイタライを食べてくれて復活しました」

という、とても嬉しい声も届いています。

また、

「エビスグサをきっかけに牧草を食べてくれるようになりました」

というレビューもありました。

もちろん、すべてのうさぎさんが同じ牧草を食べるわけではありません。

チモシーは食べないけれど、イタリアンライグラスなら食べる。

チモシーは食べないけれど、オーツヘイなら食べる。

硬い牧草は食べないけれど、柔らかい牧草なら食べる。

このように、うさぎさんによって好みは本当に違います。


「チモシーを食べない=もう牧草は無理」ではありません

うさぎ畑に届いた声で、とても印象に残っているものがあります。

10歳9ヶ月のシニアうさぎさんの飼い主さんから、

「ペレットやサプリは食べるものの、急に牧草を食べる量が減りました」

という相談がありました。

その方はネットでいろいろ検索する中で、

「チモシーを食べないのは飼い主が悪いわけではない」

という言葉を見つけ、

「救われました」

と伝えてくださいました。

牧草を食べないと、

「私のあげ方が悪いのかな」

「もっと食べさせないと」

「飼い主として失格なのかな」

と、自分を責めてしまう方もいます。

でも、うさぎさんにも好みがあります。

年齢によって食べ方が変わることもあります。

歯の状態によって食べられる硬さが変わることもあります。

だから、まずは自分を責めないでください。

「この子が食べられる牧草は何だろう?」

という視点で探してみましょう。


生野菜や生ハーブが「食べるきっかけ」になることも

牧草だけでなく、生野菜や生ハーブをきっかけに食べるようになる子もいます。

うさぎ畑には、

「病気により食欲が全くなく、生野菜少量のみしか口にしなくなりましたので、生の牧草等試させていただきたいです」

という注文も届いています。

また、

「チモシーをあまり食べなくて困っていたところ、にんじん葉が助かりました」

という声もあります。

レビューでは、

「去年の冬ごろから食欲が落ちて、牧草も食べない。歯が伸びてもっと食欲が落ちてしまった。とにかく何でも良いので食べて!という思いで購入しました」

という方もいました。

最初は香りを警戒して食べなかったそうですが、翌朝見てみると完食。

その後はよく食べてくれたそうです。

うさぎさんによっては、袋を開けた瞬間の香りに反応することもあります。

「何をあげても食べない」

というときでも、

牧草の種類を変える。
香りの違う牧草を試す。
生野菜や生ハーブを少量試す。

など、食べるきっかけを探すことができます。


「少しでも食べてくれた!」が飼い主さんには本当に嬉しい

うさぎ畑に届いたレビューには、飼い主さんの喜びがそのまま伝わってくる言葉がたくさんあります。

「ものすごく、食いつきがよく、あっという間に食べきってしまいました」

「牧草を食べなかった子が、毎日食べるようになりました」

「3羽とも喜んで食べてくれました」

「食べてくれたら、安心しますよね」

そして、

「少しでも長生きして美味しい物をたくさん食べさせてあげたい」

という言葉。

この気持ちは、うさぎさんと暮らしている方なら、きっと分かっていただけると思います。

食欲が落ちているときは、

「これくらいしか食べない」

と落ち込んでしまいます。

でも、

昨日は何も食べなかった子が、今日は少し食べた。

それだけでも大きな一歩です。

もちろん、食べたからといって原因が解決したとは限りません。

でも、「食べる」という行動が戻ってきたことは、飼い主さんにとって大きな安心になります。


うさぎの食欲がないとき、病院へ行く目安

次のような状態がある場合は、早めに動物病院へ相談してください。

  • ほとんど食べない
  • まったく食べない
  • うんちが明らかに少ない
  • うんちが小さくなった
  • 12時間以上うんちが出ない
  • 元気がなく動かない
  • うずくまっている
  • 歯ぎしりをしている
  • お腹が張っている
  • 呼吸がおかしい
  • 急に体重が減った
  • よだれが出ている
  • 普段と明らかに様子が違う

特に、食欲がない+うんちが少ないという場合は、様子見を長引かせないことが大切です。

獣医療の資料でも、うさぎの食欲低下や排便の減少は、消化器疾患などの重要なサインとして扱われており、速やかな獣医師への相談が推奨されています。


食欲が戻ったように見えても、原因の確認は大切

少し食べるようになると、

「よかった!もう大丈夫」

と思ってしまいますよね。

でも、歯の痛みや胃腸のトラブルなど、原因が残っている可能性もあります。

例えば、

「生野菜は食べるけれど牧草は食べない」

「柔らかいものしか食べない」

という場合には、口の中に痛みがないかなどを確認してもらったほうが安心です。

食べられるものが見つかったことと、病気が治ったことは別です。

食べてくれたことを喜びながら、原因についても確認する。

これが大切だと思います。


うさぎさんの「食べる」を一緒に探してあげよう

うさぎさんの食欲がなくなると、飼い主さんも本当に苦しくなります。

「何なら食べてくれる?」

「牧草を変えたほうがいい?」

「野菜なら食べるけど、それでいいの?」

「またうっ滞になったらどうしよう……」

いろいろなことを考えてしまいますよね。

でも、うさぎさんは一羽一羽違います。

チモシーが好きな子もいれば、イタリアンライグラスが好きな子もいます。

オーツヘイが好きな子もいます。

生のにんじん葉が大好きな子もいます。

イタリアンパセリなど、香りの強いハーブを好む子もいます。

実際にうさぎ畑のお客様からも、

「イタライを食べてくれるだけ、まだ良いですかね……」

という声に対して、

「どんなイネ科牧草でも食べてくれることは、とても大事だと思います」

とお伝えしています。

大切なのは、

「チモシーを食べさせなければ」

と一つのものにこだわりすぎることではなく、

「この子が今、何なら食べられるのか?」

を探してあげること。

もちろん、最終的にはその子の体調や年齢、歯の状態などを考えながら、獣医師さんとも相談していく必要があります。


うさぎ畑は「食べない」で悩む飼い主さんに寄り添いたい

うさぎ畑には、毎日のように「うちの子が食べない」という相談が届きます。

そのたびに感じるのは、

飼い主さんは、本当に一生懸命だな

ということです。

何種類もの牧草を試している。

病院にも連れて行っている。

食べるものを探している。

少しでも食べてくれたらと、生野菜や生ハーブも試してみる。

そして、食べてくれたら心から喜ぶ。

そんな飼い主さんの姿を、私たちはたくさん見てきました。

だから、もし今、

「うちの子が食べない」

と悩んでいるなら、まず自分を責めないでください。

食欲が落ちた原因を確認する。

必要なら動物病院へ行く。

そのうえで、その子が食べられるもの、食べたくなるものを一緒に探していく。

それでいいのだと思います。

牧草を食べない。

ペレットも食べない。

でも、生のにんじん葉なら少し食べた。

イタリアンライグラスなら食べた。

柔らかい牧草なら食べた。

そんな小さな「食べた」を大切にしてあげてください。

うさぎさんが美味しそうに何かを食べている姿を見ると、飼い主さんも少しホッとしますよね。

「食べてくれてありがとう」

そんな気持ちで、うさぎさんの「食べる」を一緒に探していきましょう。

うさぎさんの食欲不振と戦う、うさぎ畑でした。

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