うさぎ牧草が不正咬合の予防につながる理由

うさぎさんの正常な歯のかみ合わせは、上下の歯の位置がずれており、上の歯の真下に下の歯がありません。上顎の歯が外側に出ているような構図になっています。その理由は、固い牧草の繊維を歯のすり合わせによって細かく小さくして飲み込むため、上下の歯が同じ位置にない方がすり合わせやすいからです。

うさぎさんの歯は、1ヶ月で1cm伸びると言われています。毎日たくさんの牧草を食べるうさぎさんは奥歯のすり合わせ時間も長いので、適度に歯が削れ、バランスが取れています。牧草摂取が少なく、ペレット中心の食生活のうさぎさんは歯が削れなかったり、一部分だけ伸びたりするので、不正咬合のリスクが高まります。

うさぎさんの歯と牧草は密接な関係にあります。うさぎさんの歯は固い牧草を食べるために最適化されているのに、牧草を食べない場合はそれを発揮する時を失っていることになります。