うさぎの牧草が不正咬合の予防につながる理由|毎日の「食べる」が歯を守る

「また歯を削らなきゃいけないと言われました…」

「最近、チモシーを食べなくなってきた。」

「不正咬合になってから、牧草選びが本当に難しい。」

うさぎ畑には、このようなご相談が数多く寄せられます。

実際に届いたご相談の中には、

「2年前に不正咬合になってからチモシー1番刈りを食べなくなりました。」

という声や、

「歯切りをすると少しは牧草を食べますが、また食べなくなってしまいます。」

という切実なお悩みもあります。

不正咬合は、一度なってしまうと定期的な処置が必要になることも少なくありません。

だからこそ大切なのは、「不正咬合になってから」ではなく、「毎日の牧草で予防すること」です。

この記事では、なぜ牧草がうさぎの歯を守るのかを詳しくご紹介します。

牧草食べるうさぎ

うさぎの歯は「牧草を食べるため」にできている

うさぎさんの正常な歯のかみ合わせは、上下の歯の位置が少しずれています。

上の歯が少し外側にあり、真下に下の歯があるわけではありません。

これは、固い牧草の繊維を左右にすり合わせながら細かく砕くためです。

人のように上下で噛み切るのではなく、横方向へ何百回、何千回と歯を動かしながら繊維をすり潰します。

この「すり合わせ運動」こそが、歯を自然に削る大切な役割を担っています。

つまり、牧草を食べることは食事であると同時に、毎日の歯のメンテナンスでもあるのです。


うさぎの歯は1か月で約1cmも伸びる

うさぎの歯は一生伸び続けます。

一般的には約1か月で約1cm伸びると言われています。

毎日たっぷり牧草を食べている子は、長時間すり合わせを行うため、自然と歯が削れます。

しかし、

・ペレット中心の食生活

・牧草をほとんど食べない

・柔らかいものばかり食べる

このような生活が続くと、歯が十分に削れません。

すると、

・歯が伸びすぎる

・一部分だけ伸びる

・噛み合わせがずれる

といった不正咬合のリスクが高くなります。


「牧草を食べない」が続くと悪循環になる

実は、不正咬合になるとさらに牧草を食べにくくなります。

うさぎ畑にもこんなご相談が届きました。

「不正咬合になってから牧草をほとんど食べず、歯切りをした後だけ少し食べます。」

また別の飼い主さんからは、

「1か月おきに歯切りに通っています。チモシーもオーツヘイもウィートヘイも食べず、毎日何なら食べてくれるのか悩んでいます。」

というお声もありました。

歯が痛い

牧草が噛めない

さらに歯が削れない

もっと噛み合わせが悪くなる

この悪循環に入ってしまう子は少なくありません。

だからこそ、「牧草を食べられるうちに習慣を作る」ことがとても重要なのです。


高齢うさぎでも油断できない

若いうちは問題なくても、高齢になるにつれて歯のトラブルが出てくることもあります。

実際にいただいたご相談では、

「14歳になります。12歳を過ぎた頃から奥歯が伸びるようになり、この2年間で12回ほど歯を削っています。」

というケースもありました。

また、

「奥歯の不正咬合が進行し、今度は野菜まで食べられなくなってしまいました。」

というご相談もあります。

年齢だけが原因ではありません。

若い頃から牧草をしっかり食べる習慣があるかどうかも、大きく影響すると考えられています。


「牧草を食べない」はわがままではないことも

「好き嫌いかな?」

と思っていたら、実は歯が原因だったというケースもあります。

例えば、

・急にチモシーだけ食べなくなった

・口から牧草を落とす

・片側だけで噛んでいる

・食べるのに時間がかかる

・うんちが小さくなった

・ペレットだけは食べる

このような変化が見られたら、歯の異常が隠れている可能性があります。

実際に、

「チモシーを食べなくなり病院へ行ったところ、お腹も歯も問題ないと言われましたが、それでも牧草を数本しか食べず毎月病院通いになっています。」

という飼い主さんもいらっしゃいました。

牧草を食べない原因は一つではありません。

だからこそ、「食べない=好き嫌い」と決めつけず、早めに動物病院で診てもらうことが大切です。


不正咬合でも食べられる牧草は見つかることがある

不正咬合だからといって、すべての牧草を食べられなくなるわけではありません。

実際には、

・柔らかい品種なら食べる

・香りが強い新刈りなら食べる

・細めの葉なら食べる

など、好みが変わる子も多くいます。

うさぎ畑にも、

「ローズグラスは食べませんでしたが、バヒアグラスなら食べてくれます。」

というお声や、

「プレミアムウルトラソフトチモシーは食べるけれど、ロットによっては食べないこともあります。」

というご相談が届いています。

不正咬合の子ほど、「食べられる牧草探し」がとても大切になります。

一種類だけで諦めず、いくつか試してみることで、その子に合う牧草が見つかることも少なくありません。


毎日の牧草が未来の歯を守る

うさぎさんの歯と牧草は切っても切れない関係です。

うさぎの歯は、固い牧草を長時間食べることで健康を保つように進化してきました。

つまり、牧草を食べない生活は、本来持っている歯の機能を十分に使えていない状態とも言えます。

もちろん、遺伝や骨格など牧草だけでは防げない不正咬合もあります。

しかし、毎日しっかり牧草を食べることは、不正咬合のリスクを減らし、歯の健康を維持するためにとても重要です。

「最近少し牧草を残すようになった。」

「前より食べる量が減った。」

そんな小さな変化が、不正咬合のサインかもしれません。

ぜひ毎日の食事を見直しながら、愛うさぎの歯の健康を守ってあげてください。

うさぎ畑では、食べない子やシニアうさぎ、不正咬合で牧草選びに悩む飼い主さんから多くのご相談をいただいています。

「どの牧草なら食べられるだろう?」

そんな時は、一人で悩まずお気軽にご相談ください。

その子の年齢や歯の状態、これまでの食歴をお聞きしながら、一緒に食べられる牧草を探すお手伝いをさせていただきます。

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