うさぎさんのアルファルファ牧草とは?特徴・与え方・チモシーとの違いを解説
「うちの子、チモシーは食べないのにアルファルファなら食べます」
「アルファルファが大好きなのですが、毎日あげても大丈夫ですか?」
「アルファルファしか食べてくれないので困っています」
うさぎさんの食事相談を受けていると、アルファルファについてのご相談をいただくことがあります。
特に多いのが、チモシーは食べないのに、アルファルファは喜んで食べるというケースです。
実際、うさぎ畑に届く飼い主さんの声を見ても、
「唯一アルファルファの葉の部分を食べてくれるので、葉が多そうな袋を選んで買っています」
「アルファルファだけは食べてくれるので、ほとんどアルファルファです」
「チモシーが苦手で、アルファルファやオーツヘイは喜んで食べます」
という声があります。
アルファルファは、それだけうさぎさんにとって魅力のある牧草なのかもしれません。
では、アルファルファ牧草とはどんな牧草なのでしょうか?
そして、成長したうさぎさんに毎日たくさん与えても大丈夫なのでしょうか?
今回は、うさぎ畑に届いた実際の飼い主さんの声をたっぷり紹介しながら、アルファルファ牧草の特徴、チモシーとの違い、上手な取り入れ方について考えてみます。

アルファルファとはどんな牧草?
アルファルファは、マメ科の牧草です。
和名では「ムラサキウマゴヤシ」と呼ばれます。
チモシーやイタリアンライグラス、オーツヘイなどがイネ科牧草なのに対して、アルファルファはマメ科牧草という大きな違いがあります。
アルファルファは、一般的なイネ科牧草と比べてたんぱく質、カルシウム、エネルギーなどの栄養が豊富です。そのため、成長期のうさぎさんや、妊娠・授乳期など、より多くの栄養を必要とする時期には利用されます。
一方、健康な成うさぎさんの主食としては、チモシーなどのイネ科牧草が一般的にすすめられています。アルファルファは栄養密度が高いため、成うさぎさんでは常食として大量に与えるより、量を考えて取り入れることがすすめられています。
なぜアルファルファは、うさぎさんに人気なの?
アルファルファについて飼い主さんから一番多く聞くのが、
「よく食べる」
ということです。
うさぎ畑のSNSにも、
「チモシーよりアルファルファの方が香りがよく、よく食べる場合が多いですよね」
という声が届いています。
また、
「うちも今までいろんなチモシーを購入して与えましたが、あまり食べません。オーツヘイも食べなくなりました。ただ一つだけ食べるのはアルファルファです」
という飼い主さんも。
さらに、
「カロリーの高いアルファルファはよく食べて、なくなるんですが(笑)」
という、とても分かりやすい声もあります。
アルファルファは、香りや味、食感などがチモシーとは違います。
「牧草は嫌い」と思っていたうさぎさんが、アルファルファを置いたら喜んで食べる。
そんなことも珍しくありません。
だからこそ、牧草を食べないうさぎさんに悩む飼い主さんにとって、アルファルファは非常に魅力的な選択肢になることがあります。
「アルファルファしか食べない」という悩み
ただし、ここで飼い主さんが悩むことがあります。
それが、
「食べてくれるのは嬉しい。でも、アルファルファだけで大丈夫?」
という問題です。
うさぎ畑にも、
「うちの子、アルファルファだけは絶対食べてくれない……」
というケースがある一方で、
「アルファルファなら食べます。でも、豆科はあまりよくないので、イネ科で何か試せるものがあれば」
という相談も届いています。
また、
「学校うさぎさんを預かっているのですが、牧草はアルファルファしか食べてくれず困っています。推定7~8歳ということで、アルファルファは避けたいところです」
という相談もありました。
飼い主さんが心配される気持ちは、とてもよく分かります。
せっかく食べてくれる牧草を取り上げるのも怖い。
でも、このままアルファルファだけでいいのかも心配。
そんな板挟みになってしまうんですよね。
成うさぎさんにアルファルファをたくさん与えるのは?
健康な成うさぎさんの食事では、基本的にはチモシーなどのイネ科牧草を中心にする考え方が一般的です。
アルファルファは、イネ科牧草に比べてたんぱく質やカルシウムが多く、栄養が濃い牧草です。そのため、成うさぎさんに毎日の主食として大量に与えることは一般的にはすすめられていません。
特にカルシウムについては、尿路に問題のあるうさぎさんなどでは食事内容を獣医師と相談する必要があります。うさぎさんの尿路トラブルにはカルシウムが関係する場合があり、アルファルファを含む高カルシウム食から、チモシーなどの低カルシウムな牧草への切り替えが提案されることがあります。
ただし、ここで大切なのは、
「アルファルファ=悪い牧草」ではない
ということです。
アルファルファは、成長期のうさぎさんなどには価値のある牧草ですし、健康状態によってはシニアうさぎさんの栄養補助として活用されることもあります。
年齢だけで一律に「絶対禁止」と考えるのではなく、その子の体重、健康状態、食欲、歯、尿路の状態などを含めて考えることが大切です。
子うさぎさんにはアルファルファが活躍します
アルファルファが特に活躍するのが、成長期です。
成長中のうさぎさんは、骨や筋肉などを作るために、成うさぎさんより多くの栄養を必要とします。
そのため、幼いうさぎさんではアルファルファ牧草が食事の選択肢になります。VCAでは、成長中のうさぎにはアルファルファ牧草を与えられる一方、成うさぎではアルファルファを主食にしないことが推奨されています。
実際に、うさぎ畑にも、
「うちではアルファルファを子うさぎの時と、食欲不振の時にあげています」
という飼い主さんの声が届いています。
また、2か月ほどの幼いうさぎさんについて、
「やわらかいアルファルファを好む子はとても多いですよ」
というやり取りもありました。
「牧草を食べてくれない」と心配していたら、アルファルファには夢中。
そんな子もいます。
「食べない」より「食べる」を優先したいときもある
ここは、うさぎ畑が食事相談を受ける中で特に難しいところです。
健康な成うさぎさんなら、基本はイネ科牧草を中心にしたい。
でも、病気や歯の問題などで、何を出しても食べない。
そんなときに、
「アルファルファだけは食べてくれた」
ということがあります。
うさぎ畑には、
「不正咬合からうっ滞になり、チモシーもペレットも食べられなくなってしまいました。アルファルファは食べてくれました」
という声が届いています。
別の飼い主さんからは、
「10歳になって急に牧草と今まで食べていたペレットを食べなくなりました。小松菜、アルファルファ、甘いペレットは少し食べます」
という相談もありました。
食欲不振の原因を治療することが大前提ですが、食べられるものを見つけることが重要になる場面もあります。
「アルファルファは栄養が濃いから絶対に食べさせない」として、結果的に何も食べなくなってしまうのは避けたいところです。
特に、うさぎさんが急に食べなくなった場合は、アルファルファを与えて様子を見るだけにせず、動物病院に相談してください。
アルファルファしか食べない子は、どうする?
では、アルファルファしか食べないうさぎさんはどうすればよいのでしょうか。
まず試してみたいのが、
「アルファルファを入口にして、別の牧草へつなげる」
という方法です。
例えば、いつも食べているアルファルファに、イタリアンライグラス、オーツヘイ、チモシーなどのイネ科牧草を少量だけ混ぜます。
最初から半分、半分にする必要はありません。
アルファルファ9に対してイネ科牧草1。
それでも食べたら、少しずつ割合を変えてみる。
そんな方法もあります。
うさぎ畑のお客様にも、
「アルファルファと他の牧草を混ぜています。でも、アルファルファだけをちゃんと選んで食べます(笑)」
という方がいます。
うさぎさん、なかなか賢いです。
混ぜたつもりでも、好きなものだけ器用に選んで食べてしまいます。
だからこそ、焦らず、その子のペースで進めていくことが大切です。
牧草の切り替えは、急激に行わず、便や食欲などを見ながら進めてください。食事の変更を急に行うと、腸内環境に影響することがあります。
「アルファルファの葉だけ」という食べ方も
アルファルファの食べ方にも、うさぎさんごとの個性があります。
うさぎ畑には、
「唯一アルファルファの葉の部分を食べてくれるので、買うときに葉が多そうな袋を選んでいます」
という声も届いています。
また、
「アルファルファが好みで少し食べますが、柔らかいところをつまんで、硬いところはほとんど食べません」
という子も。
「牧草なら何でも食べる」というわけではありません。
葉が好き。
柔らかいところが好き。
細い茎なら食べる。
太い茎は残す。
こうした細かな好みがあります。
牧草選びでは、「アルファルファかチモシーか」だけではなく、葉が多いか、茎が多いか、硬いか柔らかいか、香りが強いかというところまで見てあげると、その子に合う牧草を探しやすくなります。
アルファルファを「牧草の選択肢」として考える
アルファルファを主食として大量に与えることには注意が必要です。
でも、
「アルファルファは絶対ダメ」
としてしまう必要もありません。
例えば、
・子うさぎさんの成長期
・食欲が落ちているときの選択肢
・食が細いうさぎさんの食事サポート
・イネ科牧草への切り替えのきっかけ
・いつもの牧草に飽きてしまったときの変化
など、アルファルファを活用できる場面があります。
また、成うさぎさんでも、健康状態や体重、尿路の状態などによって必要な食事は変わります。
「何歳だから絶対ダメ」
ではなく、
「この子の今の状態なら、どのくらいなら取り入れられる?」
と考えることが大切です。
心配な場合は、かかりつけの動物病院に相談してください。
「チモシーを食べない=牧草嫌い」ではありません
アルファルファについて考えるとき、もう一つ覚えておいてほしいことがあります。
それは、
チモシーを食べないからといって、牧草そのものが嫌いとは限らない
ということです。
うさぎ畑には、
「チモシーは食べないけれど、オーツヘイとアルファルファは食べます」
「チモシーよりアルファルファ」
「イタリアンライグラスなら食べてくれる」
という飼い主さんの声がたくさん届きます。
うさぎさんの好みは、本当に一羽ずつ違います。
だから、
「健康のためには一番刈りチモシーを食べてほしい」
と思っているのに食べてくれないときは、飼い主さんも苦しくなってしまうかもしれません。
でも、そこで「この子は牧草嫌いなんだ」と諦めないでください。
チモシーではなく、別のイネ科牧草なら食べてくれるかもしれません。
オーツヘイなら食べるかもしれません。
イタリアンライグラスなら食べるかもしれません。
そして、アルファルファなら食べる。
その「食べる」という反応は、とても大切な手がかりです。
アルファルファは「悪者」ではありません
アルファルファは、たんぱく質やカルシウムなどの栄養が豊富で、成長期などには役立つ牧草です。
その一方で、健康な成うさぎさんの主食としては、チモシーなどのイネ科牧草を中心にすることが一般的です。
つまり、
アルファルファが良い・悪い
という単純な話ではありません。
大切なのは、
「誰に、いつ、どのくらい与えるか」
です。
そして何より、うさぎさんが食べてくれるということ。
うさぎ畑には、
「アルファルファしか食べない」
という飼い主さんの切実な声が届きます。
食べないことに悩んで、何種類もの牧草を試して、それでも食べてくれなくて、ようやくアルファルファを食べてくれた。
そんなときに、飼い主さんが感じる「食べてくれてよかった」という気持ちは、とても大きなものです。
うさぎさんに合った牧草を、一緒に探していきましょう
牧草選びには、絶対的な正解が一つあるわけではありません。
チモシー一番刈りを毎日たっぷり食べる子もいれば、イタリアンライグラスが大好きな子もいます。
オーツヘイばかり選ぶ子もいます。
そして、アルファルファなら喜んで食べる子もいます。
特に、病気や歯の問題、高齢などによって食べられる牧草が限られている場合は、「理想の牧草」だけにこだわりすぎないことも大切です。
まずは食べられるものを見つける。
体調を確認する。
そして、その子に合うイネ科牧草がないか、少しずつ探していく。
それでいいのだと思います。
うさぎ畑にも、
「以前は食べなかった牧草を、しばらく間をあけて与えたら食べてくれた」
という声があります。
牧草の好みは、ずっと同じとは限りません。
今日食べなかったものを、数週間後には食べることもあります。
だから、焦らなくても大丈夫です。
うさぎさんが食べてくれた牧草を大切にしながら、少しずつ「食べられる牧草の選択肢」を増やしてあげてください。
アルファルファは、うさぎさんにとって魅力的な牧草です。
だからこそ、その魅力を上手に利用しながら、うさぎさんの年齢や体調に合わせて付き合っていく。
それが、アルファルファとの上手な付き合い方なのではないでしょうか。
そして何より、
「食べてくれた!」
その喜びを、飼い主さんとうさぎさんで一緒に味わってほしいと思います。
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