シニアうさぎがチモシー(牧草)を食べない理由と、今日からできる改善策【保存版】

うさぎがシニア期に入ると、「急にチモシーを食べなくなった」「牧草を残すようになって体重が落ちてきた」という相談が非常に増えます。

特に「うさぎ チモシー 食べない」「シニア うさぎ 牧草 食べない」で検索して来られる方の多くが、
✔ 食欲の変化
✔ 好みの変化
✔ 健康への不安
を抱えており、毎日心配しながら介護をしている状況です。

この記事では、シニアうさぎがチモシーを食べない理由から、今日からできる改善方法まで、飼い主さんが試しやすい形で丁寧に解説します。


1. シニアうさぎがチモシーを食べない主な理由

加齢によって食の嗜好が変化するのは、うさぎではごく自然なことです。ここでは特に多い4つの原因を解説します。

① 若い頃から牧草習慣が身についていない

若いうちにチモシーより
・ペレット
・おやつ
・柔らかい葉系食材
を好んでいた子は、シニア期に入ると硬い牧草を避ける傾向があります。

特に外国産チモシーは、

  • 香りが弱い
  • 茎が硬い
  • 日干しで香気が飛びやすい
    など“魅力が薄い”ものも多いため、若い頃から食べていない子はシニアになってさらに拒否することがあります。

② 噛む力の衰え(咀嚼力の低下)

シニアうさぎは、
・歯の変化
・顎の筋肉の衰え
が進み、硬いチモシーの茎を噛むのが負担に。

「食べたいけど噛めない」
「口に入れてもポロッと落とす」

という行動が増えてきます。

③ 香りに反応しづらくなる

うさぎは嗅覚優位の動物。
しかしシニア期は嗅覚の鈍りが出る子が多く、

香りの弱いチモシー=食べ物として認識されにくい

という問題が起こります。

特に“外国産・経年劣化した袋詰め牧草”は顕著です。

④ 胃腸の動きが弱くなり、硬い繊維を避ける

うさぎの胃腸は繊細で、加齢により動きが弱まることがあります。
胃腸の動きが落ちると、

✔ 食欲が落ちる
✔ 柔らかいものだけ好む
✔ 牧草を見る時間が短くなる

といった変化が見られます。

体調面が原因で食べない場合もあるため、数日間続く場合は獣医師の診察が必要です。


2. 食べないうさぎに見られる行動パターン

次のサインがある場合、牧草への不満や加齢の影響が出ている可能性があります。

  • 茎だけ残して葉ばかり食べる
  • 香りの強い部分だけ選ぶ
  • 新しい袋だけよく食べる
  • ペレットを優先して要求する
  • 牧草に顔を近づけるが口に入れない

これらはすべて、

「香り」「硬さ」「嗜好性」に問題があるサイン

です。


3. シニアうさぎが好みやすい牧草の特徴

① 国産 × 短時間乾燥の牧草(香りが強い)

シニア期は特に香りが重要です。
国産牧草の中でも、収穫後すぐ乾燥させた牧草は、

  • 香りがしっかり残る
  • 色が濃い緑
  • 食感がパリッとして軽い

という特徴があり、食いつきが良くなります。

② 細茎・やわらかめタイプ

噛みやすく、食べる負担が軽減されます。

③ 香ばしさがある牧草

シニア期は嗅覚の衰えから「香りの強さ」への反応が大きくなります。
香ばしい牧草ほど食べる量が安定します。


4. 今日からできるチモシー嫌い改善ステップ

① “香り重視の牧草”で習慣づけする

食欲アップの第一歩は、
香りで“食べたい気持ち”を引き出すこと。

最初は外国産に戻す必要はありません。
まずは香りの強い国産牧草で習慣を作るのが成功の近道です。

② 好みを細かく観察する

  • 葉が好き
  • 細い茎が好き
  • 二番刈りだけ食べる
  • 柔らかい部分だけ選ぶ

など、好みが顕著になります。
まずは「食べやすいパーツ」を中心に与えましょう。

③ 小分けで与え、香りを保つ

牧草は空気に触れた瞬間から香りが逃げます。
毎日“小分けの新鮮な牧草”を補充すると食べる量が増えます。

④ ペレット量を見直す

ペレットが多すぎると「牧草で噛む必要」がなくなり、牧草拒否が進むことがあります。

食欲がある場合は、ペレットを少しだけ調整すると牧草を食べる時間が戻るケースがあります。

⑤ 食べるタイミングに合わせる

朝は胃腸が動きやすいため、
朝イチに良質な牧草を置くと食べる量が増える傾向があります。


5. 国産×外国産の“合わせ技”が最大の効果を出す理由

シニアうさぎにとって重要なのは、

「硬さ」ではなく「食べる習慣が続くかどうか」

です。

そこで効果的なのが

  • 香りの強い国産牧草
  • コスパの良い外国産チモシー

ミックスして与える方法

最初は香り重視で食べる習慣を作り、
徐々に外国産の硬い繊維を混ぜていくと、

✔ 食べる量が安定し
✔ 毛球症対策の繊維も確保でき
✔ コストも抑えられる

というメリットがあります。


6. まとめ:シニア期の「食べない」は、責めなくて大丈夫

シニアうさぎがチモシーを食べないのは、

  • 嗅覚の衰え
  • 噛む力の低下
  • 胃腸機能の変化
  • 過去の食習慣の影響

など、理由のある自然な変化です。

決してわがままではありません。

飼い主さんがどれだけ頑張っても、
食べない日もあります。

大切なのは、
「その子が今、食べられるもの」「その子のペース」
に寄り添ってあげることです。

少しずつで大丈夫です。
今日からできることを一つだけ試してみてください。